指定校推薦って何?
こんにちは! 今日は「指定校推薦って何?」というテーマでお話ししたいと思います。 お子さんが中学生や高校生になると、進路の話題がよく出てきますよね。「推薦って聞くけど、結局何が違うの?」と疑問に思っている方も多いと思います。特に「指定校推薦」という言葉、最近よく聞きませんか?なんだか特別な感じもしますが、実際はどうなんでしょうか。 というわけで、今日は指定校推薦について、よくあるイメージや一般的な説明、それに対する疑問や、私なりのちょっと違った視点もまじえて、気軽に読めるようにまとめてみました。 まず、指定校推薦とは何か。 ざっくり言うと、「ある学校(例えばA高校)が、特定の大学(例えばB大学)から推薦枠をもらっていて、その枠に応募できる生徒を学校が選ぶ」仕組みのことです。 つまり「この高校からは毎年2人まで、この大学のこの学部に推薦できます」みたいな約束がある、というイメージです。 「じゃあ、成績がよくて先生に認められた子が推薦されるんだな」と思いますよね。 その通りです。 推薦枠をもらうには、だいたい学校の成績(評定平均)が基準になります。「5段階評価で4.3以上」みたいな感じです。 でも、ここでよく聞く誤解がひとつ。 「指定校推薦をもらえたら、もう合格したようなものだ」とか「楽して大学に行ける裏ワザ」といったイメージです。 これ、本当にそうでしょうか? たしかに、指定校推薦は一度推薦をもらえると、その大学の入試は“ほぼ確実に”通ります。 でも、それには理由があります。 推薦を出す高校の立場からすると「この子を送り出したら、この大学でも大丈夫です!」という“お墨付き”を出しているわけです。 もし推薦された生徒が大学で問題を起こしたり、入学してすぐやめたりすると、次の年からその高校の推薦枠が減ってしまうこともあります。 だから、実は学校も生徒もけっこうプレッシャーを感じる仕組みなんです。 「推薦をもらったからって、サボっていいや」なんて思われたら、先生も胃が痛くなっちゃうわけです。 ここで「よくあるアドバイス」をひとつ紹介します。 「指定校推薦は成績さえ取っておけば大丈夫!」というものです。 でも、これって本当に正しいでしょうか? もちろん成績は大切ですが、それだけじゃない部分もたくさんあります。 例えば、日ごろの生活態度や出席率、部活や学校行事への参加も、推薦を考えるときには大きなポイントになります。 さらに、「この人なら大学に推薦しても安心だ」と先生に思ってもらえることも大事です。 実際、私の知り合いの中にも、成績は良かったけれど、遅刻が多かったり、周りとトラブルが多かったために推薦枠を逃した人もいます。 さて、指定校推薦の仕組みは分かったけれど、ここからが本題です。 「本当に指定校推薦は“お得”なのか?」 これ、保護者の方にとってはすごく気になるポイントですよね。 たしかに、指定校推薦を使えば、一般入試よりも確実に進学できるチャンスは高いです。 でも、「本当に行きたい大学・学部かどうか」は、よく考えてあげてください。 指定校推薦は、志望校選びの“自由度”が一般入試よりも低いことが多いです。 毎年どこの高校がどの大学に枠を持っているか、固定されていることが多いので、「うちの子が本当に行きたい大学・学部が、必ずしも指定校推薦で用意されているとは限らない」んです。 それから、推薦で決まると、3年生の秋には進路が確定するので、「残りの高校生活がちょっと気が抜ける」という声もあります。 逆に言えば、入試勉強に追われずにやりたいことに打ち込めるメリットもあります。 とはいえ、どの道を選ぶかは、お子さん一人ひとりで違います。 「推薦=ズル」「推薦=ラク」とは限りません。 学校生活を大切にしながら、地道に積み重ねてきたことが認められる、という見方もできます。 保護者の方としては、「この道しかない!」と決めつけずに、「指定校推薦という選択肢もある」という、ちょっと柔らかい姿勢で向き合うのがいいのかなと私は思います。 というわけで、今日は「指定校推薦」についてお話ししました。 進路選びは本当に人それぞれですし、情報もどんどん変わっていきます。 不安や悩みも出てきやすいですが、焦らずにいろんな選択肢を眺めてみてください。 「こんな道もあるんだな」と気楽に考えられるだけでも、きっとお子さんの支えになりますよ。 それでは、また次回!