中学生は9時間寝るべき?睡眠と成績の関係|成績が上がる睡眠のコツ
こんにちは 自己肯定感を高めるオンライン個別指導塾Cheers!(@cheers.school)です 「うちの子、夜中までスマホをいじってて、朝全然起きられないんです」 「テスト前なのに、寝る時間を削るどころか、夜更かしばかりで…」 中学生のお子様を持つ保護者の皆様から、こんな「睡眠」に関するお悩みをよくお聞きします。「早く寝なさい!」と声をかければ親子ゲンカの始まり。かといって放置すれば、朝は不機嫌、授業中は居眠り…。本当に頭の痛い問題ですよね。 今日は、そんな悩める保護者の皆様の心が少しでも軽くなるように、「なぜ中学生は最低でも9時間寝たほうがいいのか」その理由と、勉強との意外な関係についてお話ししたいと思います。 「寝る間も惜しんで勉強」は本当に正しいのでしょうか? 世の中には、なぜか「睡眠時間を削って努力すること」を美徳とするような風潮が、まだ少し残っている気がします。 「四当五落」なんて言葉もありましたよね。4時間睡眠なら合格、5時間も寝ていたら不合格、という意味の、今考えると少し恐ろしい言葉です。 もちろん、試験前や提出物が重なった時に、一時的に睡眠時間を削って頑張らなければならない場面はあるでしょう。その努力自体は、とても尊いものです。 でも、考えてみてください。 その「寝不足の頭」で机に向かっている時、勉強の効率は本当に上がっているのでしょうか。教科書を読んでも内容が頭に入ってこない。簡単な計算でミスを連発する。英単語を覚えても、翌朝にはすっかり忘れてしまっている…。 心当たり、ありませんか。 睡眠時間を削って勉強することは、例えるなら、穴の空いたバケツで水を運ぶようなものかもしれません。いくら時間をかけても、肝心な知識や思考力がどんどん漏れ出してしまい、労力の割に成果が上がらないのです。 もしかしたら、私たちが信じてきた「努力のカタチ」は、脳の仕組みから見ると、少し非効率な方法だったのかもしれません。 「寝たいけど寝られない」中学生のリアル とはいえ、今の中学生が置かれている状況を考えると、「早く寝なさい」と言うのが簡単ではないことも、私たちは理解しなければなりません。 学校の授業、部活動、委員会活動。家に帰れば山のような宿題と、塾の課題。友達とのLINEや、息抜きのためのYouTubeやゲーム。 彼らの1日は、私たち大人が想像する以上に、タスクでぎっしり詰まっています。 「本当は早く寝たい。でも、今日のタスクが終わらない」 「やっと全部終わったと思ったら、もうこんな時間。少しくらい息抜きしたい」 そんな風に、日々のやるべきことに追われ、気づけば夜更かしになってしまっている。そんなお子様も多いのではないでしょうか。 これは、決して「やる気がない」とか「だらしない」といった、本人の気持ちだけの問題ではありません。現代の生活スタイルそのものが、子どもたちから睡眠時間を奪っている、という側面もあるのです。 そんな状況で、親が「成績が心配だから」という焦りから「早く寝て、もっと勉強しなさい!」と言ってしまうと、お子様は「自分の大変さを分かってくれない」と感じ、心を閉ざしてしまいます。 この、保護者様の「心配」と、お子様の「現実の大変さ」。このすれ違いが、問題をより複雑にしているのかもしれません。 中学生が9時間寝たほうがいい、3つの科学的な理由 というわけで、ここからが本題です。 なぜ、忙しい中学生があえて「9時間」という睡眠時間を確保した方が、結果的に勉強の効率が上がるのでしょうか。それは、睡眠が単なる「休息」ではなく、脳にとって非常に重要な「仕事」の時間だからです。 その仕事を、3つのポイントに分けてご紹介します。 1. 記憶を「整理整頓」してくれる時間 これが、睡眠が勉強の効率を上げる最大の理由です。 日中、学校の授業や問題集で学んだ知識は、脳の中にバラバラの情報として一時的に保管されます。例えるなら、買ってきたばかりの本が、部屋のあちこちに平積みになっている状態です。 これでは、いざという時に「あの情報、どこに置いたっけ?」と探し出すことができませんよね。 睡眠中、特に深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)が繰り返される中で、脳はこのバラバラな情報を整理整頓してくれます。 ものすごくざっくりいうと、脳という図書館の司書さんが、夜中にせっせと働いて、平積みになった知識という名の本を「数学の棚」「英語の棚」とジャンル分けし、しっかりと本棚に並べてくれるイメージです。 この「整理整頓」の時間があるからこそ、学んだ知識は「使える記憶」として定着します。一夜漬けで詰め込んだ知識がすぐに抜けてしまうのは、この整理整頓の時間が足りず、本が床に散らばったままだからです。 十分な睡眠時間を確保することは、脳の中に頼れる図書館を作るための、最も重要な作業なのです。 2. 心と体を「成長・修復」してくれる時間 中学生の時期は、心も体も大きく成長する、人生で最も大切な時期の一つです。 睡眠中、特に眠り始めの深い眠りの時に「成長ホルモン」という物質がたくさん分泌されます。このホルモンは、身長を伸ばしたり、筋肉を作ったりするだけでなく、日中の活動で傷ついた細胞を修復してくれる役割も担っています。 部活動で疲れた体を回復させ、翌日また元気に活動できるのも、この成長ホルモンのおかげです。 そして、この修復作業は、体だけでなく「心」にも行われます。 睡眠不足が続くと、人はイライラしやすくなったり、不安を感じやすくなったりします。これは、感情をコントロールする脳の前頭前野という部分が、エネルギー不足でうまく機能しなくなるためです。 「なんだか分からないけど、やる気が出ない」 「ささいなことで、親に当たってしまう」 そんなお子様の態度の裏には、もしかしたら慢性的な睡眠不足が隠れているのかもしれません。十分な睡眠は、心の傷を癒やし、ストレスへの抵抗力を高め、自己肯定感の土台となる安定した心を育んでくれるのです。 3. 脳のパフォーマンスを「最大化」してくれる時間 最後に、睡眠は脳のパフォーマンスそのものを左右します。 睡眠不足の脳は、例えるなら、たくさんのアプリを同時に開いたままのスマートフォンのようなものです。動作は遅くなり、反応は鈍くなり、時にはフリーズしてしまいます。 授業中にうとうとして先生の話を聞き逃したり、簡単な計算ミスを連発したり、英語の長文を読む集中力が続かなかったり…。 これらは、お子様のやる気の問題ではなく、単純に脳がエネルギー不足を起こしているサインかもしれません。 9時間という十分な睡眠をとることで、脳は前日の情報を整理し、エネルギーを再充電し、まっさらな状態で朝を迎えることができます。クリアな頭で聞く授業は、吸収率が全く違います。集中力が高まれば、短い時間で宿題を終えることもできます。 結果として、「睡眠時間を確保した」方が、日中の学習効率が上がり、自由な時間も増える、という好循環が生まれるのです。 まとめ とはいえ、「なるほど、理由は分かった。じゃあ今日から9時間寝なさい!」と言って、お子様が素直に「はい、分かりました」となるご家庭は、おそらくほとんどないでしょう。 生活リズムを急に変えるのは、大人だって難しいものです。 というわけで、今日お伝えしたかったことの結論は、**「睡眠は勉強の敵ではなく、最強の味方である」**という新しい視点を、まず保護者の皆様に持っていただけたら、ということです。 そして、その視点をお子様と共有してみてはいかがでしょうか。 「無理に勉強時間を増やすより、まずはしっかり寝て、授業の集中力を上げた方が効率的かもね」 「睡眠も、大事な受験勉強の一つなんだって」 そんな会話から、お子様の生活リズムを少しずつ見直すきっかけが生まれるかもしれません。いきなり9時間を目指すのではなく、「いつもより15分早く布団に入る」から始めてみる。それだけでも、大きな変化の一歩です。 質の悪い長時間勉強よりも、質の高い睡眠と、密度の濃い短時間学習の組み合わせが、結果的にお子様の自信と成績アップに繋がります。 私たちCheers!では、その「密度の濃い学習」の部分を、一人ひとりに合わせて徹底的にサポートします。オンラインなので移動時間もなく、効率的に学習を進めることができます。 記事を最後まで読んでいただきありがとうございました オンライン個別指導塾Cheers!では、経験豊富で愛のある塾長が、一人ひとりの良いところを認めてあげて褒めながら、お子様の学力を伸ばしていくオンライン個別指導塾です 無料体験授業のご希望・子育てやお子様の学業に関する悩みやご相談など無料で承ります いつでもお気軽にご相談ください! 無料相談はこちらまで→cheers-school.com/
