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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 『今日のテーマ』 「子どもたちの学力は何を反映するか!」 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 小6と中3の学力スコア低下、識者「深刻な結果」  国の経年変化分析(朝日聞7月31日) 〇子どもの学力の変化をみる国の「経年変化分析調査」(2024年度)の結果が31日、公表された。 前回(2021年度)より全教科で成績が下がった。 文部科学省は「継続的な分析が必要」と慎重だが、下げ幅が大きく、 識者や省内に「深刻な結果」との認識も広がる。 〇調査は、全国で抽出された小学6年(約3万人)と中学3年(約7万人)の結果を調べた。 教科は、小6が国語と算数、中3は国語と数学と英語。 2013年度から原則3年ごとに実施する。 毎年の全国学力調査と違ってほぼ同じ問題(非公表)を出し、 2016年度以降の3回分が比較可能という。 〇今回の結果(500を基準とするスコアで表示)は、 平均スコアが、小6=国語489.9(前回比15.9ポイント減)、 算数486.3(同20.9ポイント減)▽中3=国語499.0(同12.7ポイント減)、 数学503.0(同8.0ポイント減)、英語478.2(同22.9ポイント減)。 前回は、下がった教科はなかった。 文科省は「長期的視点が必要」として2016年度と比較分析する。 それでも、中3数学以外は下がっていた。 〇成績が下がった要因について文科省は「明確には示せない」とする。 ただ、中学英語はコロナ禍が影響した可能性を挙げた。 中3生は小学校で外国語を習い始めた時期がコロナ禍と重なる。 「小学校はコミュニケーション重視の指導だが『話すこと』が積極的にできなかった影響」とみる。 〇ある文科省幹部は「こんなに有意に下がったことはない。深刻だ」と明かす。 学力に関する文科省の専門家会議に長く関わる 耳塚寛明・お茶の水女子大名誉教授(教育社会学)は 「驚いた。要因は複合的で、一つずつ確認する作業が必要」と指摘した。 〇保護者への質問調査もあった。 結果によると、子どもがゲームやスマートフォンを使う時間が前回より増え、 学校外の勉強時間が減っていた。 子どもが良い成績をとることにこだわらない保護者も増えていた。 〇同時にあった保護者の調査では、子どもの生活の変化が見えてきた。 まず、学校外の勉強時間が減っていた。 塾なども含む平日の勉強時間は、小学6年が1時間3分(前回比6分減)、 中学3年が1時間23分(同11分減)。 勉強時間が長いほど、成績は高い傾向だった。 〇同様の結果は、毎年の全国学力調査でも表れている。 今年の学力調査時のアンケートでは、 「平日に学校外で1時間以上勉強する」は小6で54.3%、中3で61.7%。 2021年度より8.5~14.1ポイント下がっていた。 勉強時間に代わって増えたのが、ゲームやスマートフォンの時間だ。(中略) 〇文科省は、親の所得や学歴などの要素(社会経済的背景=SES)とスコアの関係についても分析した。 その結果、SESが低い層で特にスコアの低下が目立つ、という見方を示した。 〇調査では「家にある本の冊数」をSESを表す指標とし、 0~25冊、26~100冊、101冊以上の三つの層に分け、前回21年度の調査と比べた。 その結果、「0~25冊」層は、小学国語・算数と 中学国語・数学でスコアが10~18ポイントほど下がっていた。 教科別の下がり方は、「26~100冊」層の1.5~4.5倍だった。 中学英語は、三つの層のいずれも16~20ポイントほど前回より下がっていた。(略) ------------------- 私のコメント ------------------- ◇前回に続き、子どもたちの学力について取り上げた。 前回は、教科書が子どもたちを疎外する指摘の記事を取り上げたが、 今回は、学力調査の経年比較だ。予想通り、子どもたちの学力は、落ちている。 前回も指摘しておいたが、学習指導要領が大きな原因であることは間違いない。 そして、親の教育に対する期待感のなさ、子どもを取り巻くデジタル環境の更なる商業化。 これからが相まって、子どもたちの学力は、どんどん落ちていくのではないか。 ◇さらに、記事の中で気になったのが、親の社会経済的背景の影響だ。 今まで日本の教育は、親の社会経済的背景が それほど大きく学力差に影響を与えないといわれてきたし、実際そのような調査結果だったが、 学校教育の劣化でとうとう、学力形成に影響を与えるようになってしまった。 親の子どもに対する投資意欲の差が、子どもたちの学力差にそのまま反映するようになってしまった。 以前からそういう傾向ではあったが、学校教育がしっかりしていた時代は、 学力の下支えがなされ、低学力層の子どもたちにもある程度の支援が与えられていた。 しかし、それがなくなってしまった。 そして、その帰結として、子どもたちの学力分断が起こっていくことになる。 義務教育の結果が、学力分断で終わるようではダメだ。 それは、未来の社会の分断を意味するからだ。 子どもたちの学力は、未来の社会の秩序形成に大きな影響を持つ。 その学力が分断されていけば、日本社会の秩序は大きく崩れ、安全な国ではなくなってしまう。 子どもたちの学力とは、社会の基盤を作る重要な社会的インフラなのだ。  

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◇親御さんが、お子さんに質問するのを聞いていると、 親御さんがお子さんを詰問しているように見える時があります。 「なんで勉強しないの?!」とか、 「どうしてそんなことをしたの?!」 といった具合です。 ◇そんな時は、「拡大質問=未来質問」をしてみるのはいかがでしょうか。 たとえば、勉強してほしい時に、 「なぜ、勉強しないの?」と質問する代わりに、 「もし今勉強したら、テストの結果はどうなると思う?」というように。 ◇拡大質問=未来質問は、現状を変えるためのきっかけを作る質問です。 どんなものが、拡大質問=未来質問か、以下に例を挙げてみます。 ・どういう状態になったら、勉強をしてみたいと思う? ・勉強を頑張っている自分を想像してみてよ。 ・来月は、どんな自分になっていたい?そのために、何をしてみたい? ・テストができたら、どんなふうに感じる? ・テストに真剣に取り組んでいる自分を想像してみてよ。  どんな自分になってる? ・次の学年になったらどんな自分になっていたい? ◇問いただしたい気持ちを抑えて、 ちょっと拡大質問=未来質問をしてみてください。 お子さんの心に変化が起きるかもしれません。 『未来の自分を想像させよう!』

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◇私は、2020年スタートの学習指導要領に大きな不安を持っていた。 「思考力・判断力・表現力」をつけるという無理な目標に不安を持っていたのだ。 思考力や判断力が、学校教育の中で本当につくかどうか、非常に疑問なのだ。 問題を考えるスキームを教えないで、思考力をつけることは難しい。 ましてや、義務教育の年齢の子どもに、まず、基礎基本の知識を徹底的に教えないで、 どうしてその先に行けるのか?誰でもが疑問に思うだろう。 ◇なんでもそうだが、自分のやることが好きなことが一番生き生きするはずだ。 勉強だって、好きにさせることが重要なことなのに、その好きにさせる構造を考慮せず、 「思考力・判断力・表現力」と言ってみても、無理だ。 そうそう簡単に、現実的な思考なんぞ出来るわけがない。大人だって出来ないのに。 ◇この記事にあるように、問題は教科書の中身ではない。 その中身を規定している学習指導要領が問題なのだ。 まず、知識・やり方を教える。そして、その知識ややり方をその他に転用できるように教える。 最後に、思考力・判断力が鍛えられるようなテーマを設定し、子どもたち同士で学び合う。 そのようなプロセスを考えることだ。小学生や中学生のうちから、 「思考力・判断力・表現力」などというカッコよいお題目を設定することはないのだ。 世界中の状況を見てほしい。「思考力・判断力・表現力」をもって行動している人間(国民)がどのくらいいるのか。 日本の教育が世界から遅れていると思ってはダメだ。 だから、この学習指導要領にしたのだ、などと思わないことだ。 そうではなくて、このような学習指導要領が日本の教育を遅れさせていると思った方が良いと私は思う。   分厚い教科書にうなる子ども  教員らが洗い出した「不合理な内容」 (朝日聞7月11日) 〇小学校の先生が、分厚い教科書から、不合理な内容を洗い出す──。 そんな発表が6月末、都内で開かれた公教育計画学会であった。 北海道妹背牛(もせうし)町立妹背牛小学校教諭の水本王典(きみのり)さん(57)と 兵庫県芦屋市立小学校を退職した元教諭の永田守さん(58)が、 それぞれ3年生の算数と国語の教科書について、世代の違う教員と計3人ずつで分析した。 〇まず、水本さんが紹介した算数の問題の一つが、 「20cmのリボンがあります。20÷4の式になる問題をつくりましょう。 また、答えのもとめ方を、図を使ってせつ明しましょう」。 〇説明、説明、説明……。今の学習指導要領は「思考力・判断力・表現力」を重視し、 教科書もあちこちで子どもに説明を求める。 「子どもは苦しんでいます。まずわかればいいと思うのですが」と水本さん。 〇国語も「表現力を重視し過ぎです」と永田さんは話す。 例えば、「働く人々の仕事の工夫を調べ、報告文を書く」。 ここでピタッと手が止まる子がいる。「うーん」とうなる子も。 仕事の選び方や報告文の書き方に悩んでいるのだ。 〇そして最後は、発表し交流する会を開くことになっている。 「会を開くために、全員が報告文を完成させなければならなくなる」と永田さんは言う。 昔話の教材も、以前は読み合い、ワハハと笑って終わりだった。 それがいまは、「昔話の組み立てをとらえよう」。 永田さんはため息まじりに話した。 「これでお話が大好きな子どもが育つでしょうか」 〇この6日前、次の指導要領を審議する中央教育審議会の部会が開かれた。 ここでも教科書の分厚さや、教科書を網羅的に教えなければならないと考える教員の姿勢が議論され、 「中核的な概念をつかみやすいよう重点化する」方針が出された。 〇だが、水本さんと永田さんは、子どもを混乱させる指導要領が問題で、 教科書はそれに合わせようとしているだけだ、という。

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◇リフレーミングとは、「ものを見る視点を変える」、「考える枠組みを変える」というNLP(コーチングの理論の一つ)のスキルです。 以下の言い換えを例のようにやってみてください。  (例)臆病 → 慎重   1.落ち着きがない →   2.消極的 →   3.頑固 →   4.根暗 →   5.優柔不断 → ◇この5つの言い換えは、ほんの一例ですが、 ①「落ち着きがない」というマイナスの表現をプラスに言ってみると、「活発」とか「活動的」ということになります。 こういうマイナスの枠組みをプラスの枠組みに転換することをリフレーミングと言います。 このスキルを生徒対応・保護者対応の時に、自由に使いこなせれば、私たちは、生徒・保護者とラポールが形成しやすくなるのです。 ◇生徒が相談にきて、生徒が自分のことを悪く思っている時(何て自分ってダメなんだろう!)や 袋小路にはまっている時にリフレーミングを使って、勇気づけます。 そうすれば、生徒も違った見方を自分にして、元気になります。 ◇例えば、生徒が、自分は頑固でしょうがいない人間なんだと思っているのを、 「いや君は信念がある人間なんだよ。だから、いろいろと悩むんだよ。」と伝えてあげるのです。 ◇生徒が何を求めているのか、その本当のところに心を使うことです。 生徒は、悩んでいる時、生徒自身の存在承認を求めているのです。 その承認をする一つのスキルが、リフレーミングなのです。 袋小路にハマった生徒の心を晴れやかにしてあげてください。 そのために、生徒とは違った視点を提供してあげること。 これが私たちにとって大切な使命なのです。 そして、皆さんも袋小路にはまってしまったら、 ぜひ、リフレーミングを思い出して、使ってみてください。

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◇1970年代、日本の教育界は、真摯な議論をしていた。 「関心・態度」という観点で成績を付けるのは、教師の主観によるところが大きいから、 学習指導要領に載せるべきではないという議論があった。 子どもたちの内面の評価を一個人である教師がするべきではないという議論もあった。 しかし、1980年、学習指導要領に「関心・態度」が観点の最後に載ったのだった。 そこからは、皆さんの知っての通り、どんどん幅を利かせ、 1991年、「関心・意欲・態度」として、観点の最上位に置かれることになる。 認知面の評価が主に「知識・理解」、情意面の評価が「関心・意欲・態度」として、その情意を最優先することになったのである。 70年代の議論は全く生きることなく、日本の教育は、この1991年を境に、どんどん悪くなっていったのだ。 ◇そして、今回の記事である。 教師の負担から、見直しを検討しているということだ。 子ども不在の見直しということだ。 子どものための評価を、教師の業務負担の目線で見直すというのだ。なんとふざけたことだろう。 1970年代の日本の教育行政に携わっていた人たちは、今回の記事をどう思うだろう。 あの時の真剣な議論を忘れたのか、そう思うのではないだろうか。 私たちは、思い出すべきだ。日本も、教育について真剣に考えていた時期があることを。 ◇子どものために、どんな評価が客観的で、公平なのかを議論することだ。 ここからしか、日本の学校教育は、良くならないのではないか。 +──────────────────+ 通知表が変わる? 学習態度は成績に反映せず所見に 歓迎の教員も (朝日聞7月4日) 〇小中高校の子どもの成績のつけ方を見直す案が示された。 各教科で「5」などの成績をつける際の観点の一つとなっている「主体的に学習に取り組む態度」について、 数値には直接結びつけず、所見欄で評価を書く形に変える。各校が作る通知表も変わりそうだ。 〇文部科学省が4日、中央教育審議会(文科相の諮問機関)の特別部会で提案した。 今の方法は、各教科ごとに「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の三つの観点をABCの3段階で評価。 それを総合し、各教科の成績にあたる「評定」を決めている。小学校は3段階、中学高校は5段階が一般的だ。 〇このうち「主体的に学習に取り組む態度」は客観的な評価が難しく、 ノート提出や授業中の挙手の回数などでみる教員も少なくない。 「形式的な評価」という意見も出ていた。 このため文科省は、成績には直接反映させず、所見欄に評価を書く方法を提案。 特に良い場合は「○」をつけるなどし、成績評価の補助的な材料にするとした。 〇文科省の案は、各校に作成・保管の義務がある「指導要録」への記録が前提で、各校が独自に作る「通知表」とは違う。 ただ、双方とも要素は原則同じなので、通知表も変わる見込みだ。 〇今回の案は、2030年度にも予定される学習指導要領の改訂にあわせて導入される予定。 また文科省は、成績をつける頻度を減らす案も示した。 学期ごとに通知表で示すのが一般的だが、学年末のみにすることで、 成績をつける教員の負担を減らしたり、子どもの年間の成長をより柔軟に評価したりできるとした。 成績をつける回数は減らすが、学習や授業の改善のための日々の振り返りを充実させるのは重要だとした。 〇ただ、学年途中の習熟度が分かりづらかったり、 中3は高校入試向けに2学期までの成績が必要だったりする課題もある。 詳細について検討を続ける。  

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◇どういう視点で授業を見、研修をするかというと、 一つは、授業をプレゼンテーションとして考えて、授業の良し悪しを判断する領域と、 もう一つは、生徒に対して承認活動をどのくらいの頻度で行っているかという領域で授業を判断します。 ◇特に、子どものやる気を引き出すと言うことで言えば、承認活動の頻度が重要になります。 先生は、当り前という意識が強すぎて、なかなか生徒を認めないものです。 自分が教えたことは、生徒はすぐに出来るはずだ、と思い込んでいる場合が多いのです。 今教えたことが出来るのは当然だ!という意識が強いので、なかなか生徒を承認できないのです。 ◇ですから、生徒が、問題を解いて出来ても、当り前だから、承認したりすることが少ないのです。 しかし、生徒と信頼関係のある先生は、当り前という意識よりも、生徒の側に立って授業を展開するので、 生徒の努力を承認する頻度が非常に高いのです。 ◇生徒が正解したことを、生徒に側に立って承認するようにすれば、簡単に承認活動が増えます。 そして、この他者による承認活動が、実はやる気の素になっているのです。 承認の効果によって、子どもは、自分の能力に自信を持つようになるのです。 自分自身を有能だとか、他者から重要に思われているとか、 そういう感情を自然と持つように子どもがなれば、子どもにやる気が生まれます。 その感情のことをセルフ・エスティーム(自己有能感・自己重要感)と私は呼んでいるのです。 このセルフ・エスティームを高めることが、実はやる気を向上させることになります。 数多くの承認を子どもに与えるようにしてください。 そのために、当たり前に出来ている点を承認していくことです。 『子どものセルフ・エスティームを高めるために、数多くの承認を子どもに与えよう!』           

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◇子どもに過剰な期待を抱くことは避けなければなりませんが、 全く期待をかけないというのも、子どもの成長を阻害してしまいます。 過大評価も過小評価も、子どもにとっては迷惑な話なのです。 ◇しかし、そうは言っても、子どもに期待してしまうのは親の性です。 親としてついつい過大に評価をしてしまいがちになりますし、 その裏返しとして過小に評価をしてしまう場合もあるものです。 それは、避けては通れないことなのですが、 それでも、過大評価にも過小評価にも陥らないで期待をかけられるとすれば、 どうすればよいのでしょうか。 難しい問題ですが、子どもの行動に注目して、 その行動を評価していくことではないでしょうか。  お父さん:最近、頑張ってるな!   A君 :え~。そうでもないよ。  お父さん:去年だったら、部活だ体育祭だといって、全然勉強に手がつけられていなかっただろ。       今年は、自分なりに勉強を計画的に進めているように見えるけど。   A君 :そうかな?まあ、受験生だからかな。  お父さん:そうか。受験生だからか。受験の意識が出てきたんだね。       それにしても、A君が、一年間で成長したってことだよ。       お父さんは、ちょっと自慢だな。こんな息子を持って。   A君 :何言ってんだよ。お父さん、ちょっと疲れてるんじゃないの?       急に子どもにお世辞を言ったりして。  お父さん:そんなことないよ。お父さんは、感じたまま言っただけだよ。   A君 :そう。ありがと。 ◇このお父さんは、評価軸をしっかり伝えています。 「勉強を計画的に進めている」ことが評価に値することだと伝えていますし、 去年と違った息子の行動を嬉しく思うと気持ちも伝えています。 こういう表現が、子どもに期待を感じさせるのです。 行動の承認や成長の承認をしっかりすることが、 子どもに期待を寄せる表現になります。 ぜひ、こういう表現を時には使って、子どもに期待を伝えてください。  

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◇今回の記事を取り上げたのは、私が40年以上前から思っていることが、 ある意味、やっと記事になったからだ。 私は、学生時代、非行少年の指導について学んでいた。 その中で、なぜ子どもたちは問題行動を起こすのか、 そこを考えないとダメなのではないか。そういう疑問を持った。 子どもたちは、親に対して愛情確認のために 問題行動を起こすことが多いということを色々な事例から知った。 しかし、それだけでは、問題行動の質(程度)が、規定出来ない。 なぜ、そんなことをしたのか、の「そんな」が説明できない。 「愛情確認のために」やったとしかわからない。 ◇あれこれ考えているうちに、一つだけ学生時代に腑に落ちたことがある。 少なからず子どもたちは、問題行動を起こすが、 その問題行動の質と親子関係のこじれ方には、 何かつながりがあるのではないかということだ。 そして、私の関心は、問題行動を起こして、それを解決する方向ではなく、 問題行動を起こさない親子関係を創ることに向いていった。 ◇私が考えたことは、子どもたちが、親から重要だと思われている実感を持つことが、 非常に大切なのではないか。つまり、子どもたちのセルフ・エスティーム(自己重要感)を 高めることが非常に重要なのではないかということだ。 他人から重要だと思われない限り、特に、自分にとって重要な他人 (親や教師や親友や尊敬している人など)から、 自分は認められていると思うことがない限り、 自尊感情も自己肯定感も生まれない。 そして、心のエネルギーも高まらない。 ◇他人と相互承認関係があるからこそ、 自分を高める方向へと人間は生きていけるのだ。 なぜならば、他人が認めた自分を、更により良くなって 多くの他人から認めてもらおうとするからだ。 自信が与えられるからだ。 自信とは、自分の可能性を信じることだから、 自分の可能性にかけて、私たちは、自分を高めようと努力をしようとするのだ。 ◇そして、私は、教育とは、子どもたちのセルフ・エスティームを高めること。 子どもたちの心にエネルギーを与えることだと理解したのだ。   自己肯定感が高いほど正答率も高く  学力テスト、鹿児島県教委が分析 (朝日新聞12月25日) 〇鹿児島県教育委員会が2024年度の全国学力・ 学習状況調査(全国学力テスト)の県内の結果を分析したところ、 自己肯定感が高い児童生徒ほど平均正答率が高い傾向が読み取れた。 ただ、自己肯定感の高い児童生徒の割合は全国平均を下回った。 〇全国学力テストは4月に小学6年生と中学3年生を対象に実施。 結果分析は11月に公表された。 〇自己肯定感の高さは、「自分にはよいところがあると思う」という設問に対し、 1.当てはまる 2.どちらかといえば当てはまる 3.どちらかといえば当てはまらない 4.当てはまらない のどれを選ぶかで判別した。 〇自己肯定感と教科ごとの結果との関係を調べると、 小学国語の場合、1を選んだ児童の平均正答率は71.0%、 2は68.7%、3は65.6%、4は62.4%と、 自己肯定感が高いほど平均正答率が高くなる傾向がはっきり現れた。 小学算数と中学国語、同数学でも同様の傾向を示した。 〇一方、自己肯定感について1を選んだ県内の児童生徒の割合は、 小学生36.8%、中学生36.0%にとどまった。 前年度より小学生で1.3ポイント、中学生で5.1ポイント増えたものの、 全国平均と比べると小学生で6.6ポイント、 中学生で4.4ポイント下回っている。 〇自己肯定感を高めるには「教師が児童生徒のよさを認めたり、 活動や取り組みを価値づけたりすることが求められる」とした。 結果分析は県教委のホームページに掲載されている。

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◇教育の世界に、コーチングのスキルが入ってどのくらいになるでしょうか。 私は、今から40年前に、アドラー心理学系の親子のコミュニケーションスキルを学んで、 生徒とコミュニケーションを取っていました。 また、保護者面談の時は、その子育て理論を保護者の方々にアドバイスをし、 保護者との信頼関係を結んでいました。 ◇私が塾に勤め出した1980年代の中ごろには、おそらくコーチングスキルは、 子育ての分野で、そして、スポーツの分野で、そして最後に、教育の分野で入っていたように思います。 そして、私が教育コンサルタントとして独立して、 皆さんにコーチングマインドとコーチングスキルを紹介し出したのは、 2001年の7月のセミナーからです。ですから、随分と長い間、 私もコーチング的なものに触れてきたわけです。 ◇この間、ビジネス界では、コーチ21やCTIのコーチングが、 学習塾界では、日青協の教育コーチングが随分と普及してきました。 コーチングマインドが、どんどんと広がっていくことはいいことですが、 コーチングで全てを解決することはできません。 コーチングは、万能ではないのです。 今回は、そのあたりのことを簡単に書いてみます。 ◇コーチングは、最終的には潜在能力を引き出すスキルですが、 それは、そんなに簡単に出来ることではありません。 相手の潜在意識にアクセスする質問は、実はそんなに簡単にはできないのです。 ですから、コーチングに精通していない先生方は、 試行錯誤をしながら、自分なりのコーチング観をしっかり持つことが大切なのです。 そして、コーチングの最終目標が「潜在意識へのアプローチ」にあるとすれば、 そこまでの段階を一歩ずつ踏む必要があるということです。 ですから、焦らずに進んでいくようにすることです。 ◇そして、次に考えることは、コーチングが有効な対象とは どういう生徒なのかということです。 コーチングは、相手が全く白紙の状態であるならば、 つまり、全く知識がない状態ならば、手も足も出ないスキルだということを理解しておくことです。 つまり、相手の中に知識があってこそのスキルなのです。 相手の中にある知識をどう使って、どういう目標を達成したいかを、コーチングスキルを使って明確にし、 相手がその明確になったことをきっかけに動き出すということが、コーチングの効果なのです。 ◇ですから、そのために何かを達成できるスキルをある程度獲得していることが、前提になっているスキルなのです。 何かのスキルが全くない人間をコーチングしても実効性はあまりないのです。 それよりは、ティーチングをして、スキルを与え、 そのプロセスの中でコーチング的なスキルを使って、 ティーチングがスムーズに行なわれるようにしなければならないのです。 ここにティーチングの重要性が出てきます。 ◇ですから、学習塾の場合は、コーチングスキルの獲得以前に、 ティーチングスキルの獲得が、重要なのです。 ここを間違うと、とんでもないことになります。 生徒を指導することが出来なくなる可能性があるからです。 ◇ティーチングには、ある種の強制力が伴いますが、 コーチングには、その強制力が前提にはないのです。 生徒を指導する発想が薄いのです。 生徒にやる気を起こさせるためには、スキルの伝授が必要なはずですから、 この辺を誤解して、コーチングにすべてを任せてしまってはいけないのです。 コーチングが、有効に機能するためには、ティーチングが必要だということです。 ◇まずは、ティーチングスキルでしっかり生徒を指導し、生徒に武器を与えること。 そして、生徒に目標設定をしてもらう時や学習計画を立ててもらう時に、 コーチングスキルを活用して、自主的に生徒が何かを決めたという状況を成立させること。 次に、その目標や計画遂行のために、コーチングスキルを活用して、 生徒の潜在能力を引き出し、意欲を引き出して、目標達成をさせる。 そんな流れの中で、コーチングを活用することです。 そうすれば、コーチングの効果は大きなものになるように思います。 そして、その繰り返しが、生徒の自律的態度を育んでいくことになります。 ◇そういうステップで、コーチングを使うことです。 コーチングだけでは、学習塾の目的は達成されないと思います。 ティーチングあってのコーチングだと思っておいたほうが良いと思います。 世の中がコーチングだけで良いと騒いでも、その騒動に乗らないことです。 ◇学習塾にとってコーチングは、非常に重要なスキルです。 コーチングスキルの前提が共感のコミュニケーションだからです。 学習塾全体にコーチングマインドが広がっていくことは、非常に重要なことです。 そのために、ティーチングを磨いて、コーチングが、効果的になるようにすることなのです。 ◇生徒・保護者と信頼関係を築くためにも、 コーチングマインドを持ったコミュニケーションを実践していきたいものです。

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2025.04.25

道楽…か…

部活ばっかの子とゲームばっかの子や漫画ばっかの子、言っとくけど、一緒やからね。 なにかに夢中になれることこそが尊く素晴らしいのだから。 ただね、夢中になれる何かは素晴らしいんだけど、 部活が忙しくて○○できません と ゲームするのに忙しいから○○できません もまた まったく一緒だよ。そこだけ分かっとこう。 ま、なにかに夢中になれる子を、勉強に夢中にさせれないのは授業が下手だから指導者が無力だから。価値や魅力を感じないから。信用されてないから。です。 うちに来てくれたら勉強に夢中になるよ。指導者の器が違うから。 ではなぜ部活に夢中になるか、ゲームに夢中になるか。 いろいろあるだろうけど、 成長の実感 だよ。練習したシュートを試合で決めれた、レベルがあがって新しい呪文を覚えてボスに勝てた、 上手くなった強くなったことがやみつきになるんだよ。 だから自身では気づきにくいほどの変化さえを、~ ~できるようになったね! と気づかせ実感させ、いっしょに楽しめる誰かのことを指導者というのだよ。 指導者の器というのは、成長に気づける器、それをわがことのように喜びを共有できる器です。 シュート決まったときの歓声は気持ちええやんか。それも練習からずっと見てた人からならなおさらね。

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