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対自競争で承認する

◇子育てにおいて、他者比較は禁物ですが、
時系列を振り返って本人の過去と今と未来について語ってみるのは、
子どものセルフ・エスティームを高めるためには、有効なことだと思います。

◇子どもの出来たこと、以前は出来なかったことを比べながら、
もう少し大きくなったら、こんなことも出来るようになるんだよと教えてあげてほしいのです。
子どもにとっては、自分の成長を確認できるし、
将来の成長に関してもイメージがしやすくなると思うのです。


お母さん:昔のA君は、これがまだできていなかったわ。

A君  :え?そうかな?

お母さん:そうよ。2年前には、まだできなかったと思うわよ。

A君  :だって、この程度なら簡単だもん。

お母さん:A君が、成長したから簡単に出来るのよ。
     自分では、わからないかもしれないけど、人間って徐々に成長していって、
     今は出来ないことでも、簡単に出来るようになっていくの。
     A君も成長の途中だから、ドンドン出来ることが増えていくわよ。

A君  :そうかな。まだまだ出来ないことが多いけど。

お母さん:今は出来ないけど、A君は、もう少ししたら、
     色々なことが簡単に出来るようになるわよ。
     そして、色々なことが考えられるようになると思うわ。
     凄いと思わない?!

A君  :もし、出来たら凄いね。

お母さん:大丈夫!絶対出来るから。


◇こんな会話で、子どもの自尊感情を刺激してあげてください。
セルフ・エスティームは、こんな他愛もない会話で高まるものです。
子ども本人の時系列での能力比較をすることで、
子どもの今を承認してあげてください。そして、未来も。
それが、子どものやる気を引き出すことに繋がるのですから。

『時系列での能力比較をすることで、子どもの今を承認してあげよう!』

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