定期テスト対策授業の情景 [代表:宮谷]
今日のblogの内容は、小学生の保護者様に是非読んでもらいたい内容です。もちろん中学生の保護者様もお目通し下さい。 長文になりますが、よろしくお願いします。 鶴川教室は昨日も1学期期末テスト対策授業を実施しました。 ◯すでに部活がテスト期間休みに入っている生徒さん ◯部活を休んで勉強を優先した生徒さん ◯部活帰りに来てくれた生徒さん ◯部活に入っていない生徒さん ◯体育祭終わりに来てくれた生徒さん いろいろな生徒さんがいましたが、皆さん自身の課題を改善したい熱意に溢れています。 さて、このようにバラエティに富んだ生徒さんたちの背景はありますが、学習の進捗も様々です。 生徒さんにより学習する箇所が様々違います。 春期講習やGWまでにテスト範囲が先取り学習で終っている生徒さんは、通常受講科目の数学・英語・国語などが2周目の学習に取り組めています。 さらに春期講習で理科や社会を勉強していた生徒さんは、5科目のテスト範囲がすでに終っていて、iワークやiワークプラスで「仕上げ作業」に取り組めています。 家では実技科目(副教科)を中心にテスト対策に取り組んでいて、深夜まで無理して勉強するということもありません。テスト直前は、「もうやることが無いので、どうすれば良いですか?」と質問があるかもしれません。 学校の授業も5科目は内容が概ね事前に理解出来ているので、スピードの速い学校の授業も、スムーズに聞き取り、主体的に参加することが出来ているので、学校が良い「復習の場」になっていると言ってくれます。 このような学習状況が一番の理想ですね。おそらくご家庭でも、保護者さんはそれほど口うるさく言うことも無く、ストレスも少ないと思われます。 一方で、通常授業ではテスト範囲がまだ終っていない生徒さんもいます。そのような場合は、テスト対策授業で出来るだけ追いつかせるしかありません。 比較的入塾から日が浅い生徒さんが多いですが、入塾時の時点で「学校の進度を勉強するにあたり、その基礎となる部分の理解が定着していない。」状況だった生徒さんです。 特に、数学や英語は前提となる部分が理解出来ていないと、学校進度を進めることが困難です。 例えば、数学1年生の正負の数の加法と減法を進めようにも、小学校で学ぶ分数や小数が理解出来ていないと進めることが出来ません。家で言うと、土台が完成していないのに、上屋を立てるようなものです。 実際に昨日も分数の通分や約分が自力では出来ない状態の生徒さんがいらっしゃり、その説明をしながらテスト範囲の勉強を進めました。 ただ、通分と約分が理解出来ても、その他に「プラスマイナス」「交換法則・結合法則」「カッコの優先順位」など、3・4つの要素が絡んでいるので、生徒さんは混乱してしまいます。 何度も見本式を書いて、一行ずつ説明しならが、類題を5回・6回と復習していきました。 それと、知識面の問題だけで無く、数学や算数を苦手にしている生徒さんは、計算の途中式を省略したり、手順をまとめて同時に行う傾向にあります。 昨日の例でも、交換法則と通分を同時にするので、その途中でどこかミスしていました。 同時にやるとミスをするので、別々の作業として取り組んでほしいことは伝えますが、長年「一気に計算」する癖が付いてしまっているので、生徒さんに悪気は無いのですが、癖づいていることの修正は大変時間が掛かります。 ただ、幸いにも「何とか理解出来るようになりたい。」と根気強く取り組んでくれた点が良かったと思います。「先生、どうすれば良いですか?」と何度も質問がありました。 こういったように生徒さんにより、学習の進捗は何倍も異なります。保護者さんによっては、「ここまで進捗が違うのか!」と驚かれれることもありますが、やはり大事なのは基礎学習です。 その多くは小学校での学習となります。今、小学生の生徒さんは、「先取り学習」出来る状態に小学校の間に持っていき、中学校進学後のリスクが高い科目は、 できれば6年生の夏休み後から、遅くとも冬休みから中学生の内容に取り組んで下さい。 3ヶ月〜半年間、中学校の学習(特に数学・英語)を進めておけば、進学後随分楽になるはずです。 一方で、遅れを取っている生徒さんも諦めてはいけません。夏休みなど、長期休暇中になんとか踏ん張って基礎を取り戻して下さい。 昨日の生徒さんも「期末テストが終ったら、分数と小数の復習終わらせようね?」と声を掛けると大きく頷いていました。 生徒さん自身も小学生時代に勉強が分からなくなり、随分嫌な思いをしたそうです。 とにかく、基礎学習には時間が掛かりますので、しっかり学習時間を割いて下さい。最初はそれほどハイペースで復習は進んでいきませんが、知識と経験が積み重ねていけばスピードも上がっていきます。