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KOSSUN教育ラボ|総合型選抜(AO入試)推薦入試専門塾 副代表の西村です。
今回は大学推薦入試の「筆記試験・小論文でよくある疑問Part6」の解説をします。
【筆記試験・小論文でよくある疑問Part6】
「どんな受験生が小論文で受かるの?」
合格点を取るために大事なことは、「ミス減らすこと」です。
その理由は小論文の採点方式にあります。
試験の採点方式には、「加点方式」と「減点方式」の2種類があります。
加点方式とは、良い点を見つけて点を付け足していく採点方式です。
例えば、面接は加点方式で採点されます。
「他の受験生よりも優れた回答をしたからプラス点」といったように採点されます。
減点方式とは、悪い点を見つけて点を引いていく採点方式です。
つまり、「誤字脱字があるのでマイナス点、原稿用紙の使い方が間違っているのでマイナス点、論理が矛盾しているのでマイナス点……」といったように採点されます。
小論文は後者で示した減点方式で採点されます。
もちろん、優れた文章を書けば加点されることもありますが、それは合否を分けるポイントではありません。
また、小論文と聞いて、速記の練習をしようとする人がいますが、それはまったくの的外れです。
確かに、小論文の試験本番で時間切れになってしまう受験生は少なくありません。
ですが、それは文字を書くスピードが遅いことが原因ではありません。
一般的な小論文の試験時間、文字数は、60分で800〜1,000字が標準です。
試しに、60分間で題材はなんでも良いので800〜1,000字程度の文章を書き写してみてください。
おそらく15〜20分程度で落ち着いて書き上げることができるはずです。
留学生のように、日本語に慣れていないというのであれば話は別ですが、日本人であればいくら文字を書くのが遅い人でも十分に書き上げられる量なのです。
これはつまり、小論文は速記の試験ではないということです。
文字を早く書けるに越したことはありませんが、一般的なスピードで書くことができれば、特段早く書けなくてもいいのです。
□問いに答えていない
□論点がズレている
これらは小論文で落とされる典型パターンだと心得ておきましょう。
「小論文は月並みであってはいけない」と思い込んでいる受験生がいますが、私は断言します。
小論文に「オリジナリティー」は必要ありません。
「人と違うことを書こう」
「独創性や個性を見せよう」
そのような考えでは、自らハードルを上げているだけです。
小論文は、オリジナリティーが求められる大学や大学院で執筆する論文とは違います。
また、小論文は雑誌の見出しやバラエティー番組の企画タイトルとは違います。
一瞬で惹かれるキャッチコピーのような論を書く必要はありません。
「小論文で受かる人は、加点される人ではなく、『減点されない人』」
次回は大学推薦入試の「筆記試験・小論文でよくある疑問Part7」を解説します。
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