小学校の学習の3つの問題点! [代表:宮谷]
9月は各教室小学生の方に沢山体験に来て頂きました。 ※10月になると定期テストが終わった中学生の方の体験が増える傾向があります。 小学生の方に面談・学力チェック・体験学習をさせて頂くと、現状の小学校のカリキュラム(科目数、各科目の内容、授業時間数など)は正直無理があるなと思います。 大きく分けて問題点と思う点は、以下の3つです。 ①科目数、学習範囲、難易度、これらを確実にやりこなす時間が足りてない。 ②学校の先生により、指導内容が異なり過ぎる。 ③タブレット学習を導入するのは良いのですが、「書かない」学習では身につかないことが多い。 まず①ですが、時間を掛けずに足早に単元が進んでいく結果、勉強が苦手な生徒さんは学年の早い段階で学習から距離を置いてしまいます。学習に距離を置くと、同じ境遇にある生徒さんと色々やり始めてしまいます。 その結果、分からない範囲がとても広くなり、復習にとても時間が掛かるようになりました。 次に②です。 ①の影響が大きいですが、多くの単元をやりこなすのは難しいと考える先生は、基礎範囲のみ徹底して指導してくださいますが、取り組んでいない単元や範囲も沢山あり、中学校進学後に「それは知らない。」ということになります。 一方、指導要領があるのだから「そのとおりにしなければならない。」と考える先生は、全体を足早に指導します。しかし、足早に学習するので基礎力が身につきません。 実際にこれは過去にあったとある小学校の算数の授業ですが、何と速さの学習をたった一日で終わらせてしまったのです。速さは現状「単位量あたりの大きさ」という単元の一部ですが、速さの概念から始まり、時間や距離の単位変換、速さの計算公式など、45分の授業で理解することは不可能です。 足早に指導される先生が数年続くと、学習が苦手な生徒さんは、授業内容がほぼ分からない状態が続き、学習は諦めの境地に至ります。 ③の影響も大きいかなと思います。 セルモではノート学習・ノート指導に重点を置いていますが、ノートが書けない生徒さんが近年本当に増えました。 特に、算数や数学は計算式を書かない、書かなくても良いと考えてしまっている生徒さんが増えました。これでは、いざテストになったら精度高く解くことは出来ません。 このように様々問題がある小学校のカリキュラムですが、国が定めた指導要領がすぐに変わるということはありません。つまり、その罠にはまらないようしっかり備えるしか無いのです。そのための時間や機会をしっかり作っていただきたいと思います!