【伊丹南ゼミ】思い出深い不合格の話~思い出に残っている生徒シリーズ~
伊丹南小、鈴原小、有岡小、笹原小、 伊丹南中専門の個別指導塾! 伊丹南ゼミナール 室長の藤田です! 今まで高校受験や大学受験を含めて 100人以上の受験生たちを 指導してまいりましたが、 みんな合格というほど 受験の世界は甘くはありません。 室長10年目ともなると、 悔しい不合格を何度も見てきました。 しかし、その中でも不思議な不合格の話があります。 とある中3の女の子のお話です。 ~~~~~~~~~~~~~~ 私が室長2年目の頃、 その中3の女の子は非常に真面目で、 休み時間は塾生たちといつも 大きい声で笑い合う メリハリのある明るい女の子でした。 塾の宿題や、日々の勉強を 主体的に取り組み、成績も上がってきて 良い調子でしたが、 志望校合格の最低ラインは越えてはいるが、 合格者の平均レベルに届かない微妙な成績でした。 しかし、この女の子の様子を見ていれば 「この子ならきっと大丈夫」と思わざるを 得ないくらい、本当によく頑張っていました。 合格発表当日。 教室で合格の吉報を今か今かと一人で緊張して 待つ私のもとに最初の電話が鳴り響きました。 「塾長!こんにちは!」 「おお、○○さん!どうやった?」 「不合格でした!!」 「おおおおおお!!! って、えええええええええ??!! なんでそんなに元気なん?!」 彼女は元気よく不合格の報告をしてくれて、 聞き間違いなのではないかと思い 再度確認するもやはり不合格でした。 後から知ったことですが、 合格まであと2点足りなかったそうです。 室長になってから初めて出してしまった不合格、 それもあんなに頑張っていた子を不合格に させてしまったという自責の念に駆られていました。 その後、お母様とも一緒に直接塾にも来てくれたので 謝罪とともになぜそんなに元気だったのか その女の子に理由を尋ねると 「もとから合格できるか厳しそうだったし、 自分の中では全力出せたからいいんです。 もしその高校を受験させてくれなかったら そっちの方が悔しいです。」 と話してくれました。 そして3年後・・・ なんとその子は進学した私立高校で ひとつ上のレベルのコースに上がっただけでなく、 そのコースで主席を取る成績を残し、 卒業生代表のスピーチをするまでに成長していました。 ~~~~~~~~~~~~~~ 『人間万事塞翁が馬』とは聞きますが、 本当にそんなことがあるのか~と感嘆してしまいました。 私の中で何が何でも合格させる、という 受験指導の価値観が変わる瞬間でもありました。 結果(合格すること)はもちろん大切です。 しかし、受験を通して何を学び、それを次にどう生かすのか が重要であることを彼女が教えてくれました。
