【吹田第一ゼミナール】 ~漢字検定の大切さ~
大阪府吹田市にある吹田第一中学校専門塾、吹田第一ゼミナール室長の石原です。 漢字検定についてのご相談をいただくことが増えてきました。 「受けたほうがいいのでしょうか」 「受験勉強と両立できますか」 「内申に有利ですか」 こうした問いに対し、私はあえてこうお答えしています。 「目的が明確であれば、有効です。ただし、目的を間違えると負担になります」と。 ________________________________________ 漢字検定は、単なる語彙力確認ではありません。 学習の可視化・習慣化・内発的動機付けという観点から見れば、非常に優れた“学びのフレーム”です。 定量的なスコア(=級)によって、本人の成長が実感しやすい。 また、明確な出題範囲があるため、学習目標が短期的に設定できる。 そのうえで、語彙力の向上はすべての教科のベースとなる“言語資本”を強化します。 塾としても、受検そのものよりも、その過程をどう活用するかに重きを置いています。 「覚えただけ」で終わらせず、「使える語彙」として定着させる。 そのためには、復習設計や、日常の記述・読解とのリンクが欠かせません。 ________________________________________ ただ、小学生には義務化をお勧めしていますが、全員に義務化するつもりはありません。 部活動との両立、学年ごとの優先課題、本人の特性。 そうした要素を見極めながら、「今、取り組むべきテーマかどうか」を判断すべきです。 塾が“検定合格”をゴールに据え始めた瞬間、教育は効率化されすぎて本質を失います。 あくまでも「検定は目的ではなく、成長の手段」であるべきです。 ご家庭でもぜひ、「何のためにやるのか」を話し合ったうえで、 漢検を一つの“戦略的ツール”としてご活用いただければと思います。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。