マンモスは象の祖先では無い! [代表:宮谷]
まもなくGWも終了です。 旅行に行かれた方、実家に帰られた方、お仕事が続いた方、様々いらっしゃると思います。 セルモの授業は6日(月)から、学校は7日(火)から再開します。 GW明け、どの保護者さんもお子さんが無事学校に行けるかどうか心配ですよね。 やはりGW明けが一番色々あります。私どもの経験上でも緊張するタイミングです。 今日みたいな天気の良い日は、夕食後に散歩でも行って親子の会話でも如何でしょうか? お子さん自らが悩んでいることを発信してくれることは少ないので、大人から積極的に、時間や機会を作ってコミュニケーションを図りたいところです。 さて、前日のblogで人類の進化について書きましたが、結構アクセス数が多かったです。 GW中で閲覧して頂いた方が多かったのかもしれません。 今日は人類では無く、象の進化について書いてみたいと思います。その中でもマンモスに注目します。 動物園に行くと象がいますが、私が小さい頃は「象の祖先はマンモス」と教わったものです。 しかし、現在ではそれは明確に否定されています。 ゲノム解析すると、遺伝子の多くが違うからです。 マンモスは現生の象の類縁で、共通の祖先を持っている可能性が高いというのが、現状の分析のです。 ※ナショナルジオグラフィックより マンモスはシベリアや北米など寒い地域に住んでいたため、太く長い体毛で全身を覆われているのが特徴です。代表的なケナガマンモス以外にも、コロンビアマンモスなど、大型で短毛のマンモスなど、数種のマンモスがいました。 最古のマンモスは、700-600万年前にアフリカ象属から、インドゾウとマンモスの共通の祖先が分岐し、さらに600-500万年前にアジア象とマンモス属に分かれたとのことです。 その後、300-250万年前に、アフリカからヨーロッパに北上して、さらにアジア・シベリアを経て北米大陸まで広がったそうです。当時ベーリング海は陸続きだったので、シベリアからアラスカへ渡ることが出来たわけです。 その後、約4万年から数千年前にマンモスは絶滅しました。絶滅の理由は、いまだ未確定で色々な説が唱えられています。 気候変動による植生の変化や、人間による狩猟の対象になった、伝染病によるものなど、複数あります。 象は赤道付近にいたので、それほど大きな環境変化や伝染病が無く生き残ったとも言われています。 イメージとしてはマンモスのほうが大型で強そうな感じがしますが、大きさは象と変わらず、環境変化に弱かったという意味では、象のほうが強いのかもしれません。 しかし、そんな象も人間による狩猟(象牙目的)にり、大幅にその生息数を減らしています。 アフリカゾウがアフリカ全体で70万頭、アジアゾウは5万頭しかおらず、絶滅危惧種に指定されているのは皆さんご承知の通りです。