昨日から冬期講習が開始されました!
受験生は、都立受験生の多くが理科・社会の受講でしたが、冬期講習開始直前に各教室長と相談し「急遽、強化したカリキュラム!」を実施しました。
本来は問題集中心に実施する予定でしたが、11月から実施している「日帰り合宿勉強会」の実施状況を分析すると、あまりにも多くの生徒さんが基本の大問が解けない事実が分かりました。
本来は1月中旬から過去問演習は実施するのですが、「このままでは解けるようにならない。時間が足りない。」と判断し、冬期講習の各コマの約半分の時間を利用し、理科は大問1、社会は大問2,4という必ず得点しなければいけない大問の理解促進メニューを実施することにしました。
実施後に解説→関連知識の復習という流れを作り、それが終わった生徒さんから当初予定していた問題集演習を進めました。
結果的には、急遽でしたが変更して良かったと思います。生徒さんが、自分の現状認識をより強く持つことが出来、実施中も本当に真剣に取り組んでくれました。
ちなみに、なぜここまで大問演習が解けなくなっているのかというと、2021年に改訂された学習指導要領の内容が膨大過ぎることが影響しています。
特に理科は中身が多いのですが、学校の授業も超高速で進むので、多くの生徒さんが「理科が分からない。→段々と興味を無くす。」という状態になっているからです。
生徒さん達に聞いても、「先生が何か難しいことを、早口で説明しているだけ。」と感じている生徒さんが多いです。
興味が無く授業も聞いていなければ、定期テストもテスト前の付け焼刃的な学習になってしまい、時間が経過すると忘れますよね。
また、もう一つ理由があると考えます。新しい指導要領は、「考える力を伸ばす。」という目的・目標があります。
実施した社会の大問2,4の問題を読むと、知識を複合的に組み合わせないと絶対に解けない問題になっており、基礎知識はあって当たり前で、さらにこういった種類の問題を解き慣れていない生徒さんには、全く刃が立たない状況になっているのです。
さて、受験生以外の学年の皆さんには、写真にあるように生徒さんの課題に応じたカリキュラムを実施しています。一例です。
・小学校3年生のT君 → 小学5年生から実施のクラウンジュニアを使って小学生英語の予備学習を実施。まだアルファベットの大文字・小文字のバランスや、単語間のスペースの取り方に課題がありますが、一所懸命練習してくれました。
・小学校5年生のAさん → 英語をまだ本格的に勉強していないので、中学校進学に向けて大文字・小文字を四線に書く練習から実施。綺麗に書けていましたが、スピードに課題があるので次回以降改善していきましょう。
・中学1年生のYさん → 英語の文法の総復習をこの冬休みから実施します。とても真剣に取り組んでくれたでの順調に進み、この1日で5月下旬までに学習した文法の復習に取り組めました。冬休み中に何とか文法だけは全て復習を終わらせたいところです。生徒さんとは、もうちょっと早く塾に来ておけばよかったね(笑)。と話をしています。
・小学4年生のK君 → 半年以上掛けて、3年生・4年生の算数を復習してきました。苦手な算数でしたが、以前だと自力で解けない問題もきちんと読解して解けるようになってきました。いつもはノートが課題でしたが、今日は丁寧に書いていくれたのでこれを続けていこう。もう少しで学校の範囲に追いつきます。