先週、今週の鶴川教室は小学生の方の体験が多いです。
他教室でも小学生のお問い合わせがポツポツ出始めました。
順次ご対応させて頂いており、ご入塾意思も頂いております。
通塾の目的は、学び直し・中学校進学準備・中学受験と様々です。
それぞれの生徒さんで体験学習においてチェックするポイントが異なります。
学び直しの場合は、すでに学習につまずきがあることを保護者さんも生徒さんも認識されていますので、つまずいた原因の分析、学び直しが必要な箇所の決定、期間の算出などを行います。
当然、つまずいた原因の根深さや、学び直しの範囲により対応が異なってきます。ただ、いずれにせよ6年生の2月からは中学校の勉強をしたいので、この期間に間に合うか否か、非常に重要な判断要素となります。
例えば算数の4年生以降がほぼ分からない・・状態で、6年生の3月から改善が間に合いますか?と言われると、それは難しいという判断になります。
まずは小学校の各単元の基礎知識を重視するのか、分数と小数の計算だけは復習して、中学校の基礎計算に備えるのか、どちらが正解とは言えませんが、作戦を絞って取り組んでいく必要があるでしょう。
中学校進学準備はどうでしょうか。
まず、現状の中学校1年生で一番問題になっているのが、中学校の数学や英語・国語の学習に必要な知識に凸凹がある状態で、中学校に進学してしまっていることです。
生徒さんが学習を苦手にしているケースもありますが、それ以上に「小学校では学んでいないケース。」が目立つことです。
これは小学校の授業時間が明らかに足りないことに起因します。
算数だと難易度の高い単元はパスする、単元はとりあえず着手するけど文章題は飛ばす・・、全体は着手したけど理解の定着は二の次・・、時間の制約のある中で学校の先生達も苦渋の決断とのご意見を頂きます。英語は文法と単語は覚えない、国語も文法の多くをやっていない、様子が目立ちます。
保護者様からは「理解度別のクラスわけをしているのに・・。」とのご意見を良く頂きますが、クラス分けをしているだけで、すべての範囲をしっかり網羅出来るように授業を運営しているわけでは有りません。
いま国では、小中学校の授業時間を各5分短縮して、他の時間に充てようとしています。ますます一つひとつの授業の中身を薄くせざるを得ません。
まだ、理解の薄い箇所の定着に充てるのであれば良いのですが、探求の時間ばかりを増やしてしまうと、学力差は開く一方でしょう。
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20240209-OYT1T50241/
現状すでにかなりの学力差が出ているので、この傾向が拡大するのは間違いなく、小学校3,4年時点から学習貯金をしっかり作り、多少のつまずきがあっても十分に対応出来るようにしていきたいものです。
最後に中学受験です。
中学受験をされる理由は様々あります。
・公立中より優れた学習カリキュラムを受講したい。
・学校設備や環境に魅力を感じる。
・高校、大学の付属校でありその後の受験を減らしたい。
・諸事情により公立中に進学したくない。
理由も様々ですし、生徒さんの学力も様々ですので、最初は暗中模索から始まるケースがほとんどです。
一つひとつの要素をよくお聞きし、適切なアドバイスを差し上げます。
一番問題になってくるのが準備期間です。
過去最短は6年生の6月からの準備でした。見事合格されましたが、あの時は何をすべきか?無駄なことは出来ないので、学習・指導内容をよく吟味し、最短距離を走ってもらいました。
しかし、生徒さんが何よりも一所懸命努力する生徒さんだったので、我々も大変助かりました。
※セルモ動画に登場する生徒さんです。
よって、誰もがそのタイミングから準備して間に合うわけではありません。
偏差値50前後の学校で、最低でも2年間の準備期間(5年生から)は用意されて下さい。
受験方法も様々です。
4科目受験、2科目受験、英語受験、適性検査型受験といろいろあります。
それぞれ一長一短あるので、保護者様には説明させて頂きます。入学できても、その後についていけなくなるケースもあるので、冷静な分析・判断が必要です。