中学3年生の部活終了後から塾通いを始めるのは、間に合わないことが多い?
こんにちは! 今日は、「中学3年生の部活終了後から塾通いを始めるのは、間に合わないことが多い?」というテーマについて書きたいと思います。 まず、多くのご家庭でこんな会話、ありませんか? 「部活が終わったら本格的に受験勉強を始めよう!」 「部活引退後から塾に通わせれば、まだ間に合うはず!」 この考え方、世間でもかなり一般的です。 実際、塾業界でも「夏の体験入塾!」みたいな広告がたくさん流れますよね。 あるあるです。 でも、ここでひとつ疑問を投げかけたいんです。 本当に“部活引退から塾通い”で、受験に間に合うのでしょうか? この「部活引退後、ラストスパート作戦」には、いくつか見逃しがちな落とし穴があるんです。 まず、よくあるアドバイスに、「最後の夏休みで一気に巻き返せ!」みたいなものがあります。 これを聞くと、なんとなく安心してしまいます。 でも、実際にはここに大きな誤解が隠れていることが多いんです。 というのも、中3の夏って、思っている以上に短いんです。 部活の大会が終わるのは学校によってバラバラですが、遅い子だと7月末や8月頭までかかります。 そのあとすぐに塾や受験勉強モードに切り替えようと思っても、心と体が追いつかないこともよくあります。 ここで、「中3の夏から頑張るって言ってたのに、なかなかスイッチが入らない…」なんて相談をよく受けます。 お子さんの立場になれば、何年も頑張った部活を終えた直後です。 いきなり毎日長時間の勉強に気持ちが切り替わる方が、むしろ珍しいです。 夏休みは、思ったより“切り替え期間”に使われてしまうんです。 もうひとつ、「塾に通いさえすれば間に合う」という考え方にも注意が必要です。 これは、「塾=魔法の場所」と思いがちだからこそ、つい期待しすぎてしまうのかもしれません。 でも、塾はあくまで“サポート”です。 受験勉強の主役はお子さん自身です。 塾が全部やってくれるわけじゃありません。 ここ、意外と忘れられがちです。 とはいえ、「部活も大切にしたい」「でも受験も心配」という気持ち、ものすごくよく分かります。 親としては、どちらも応援したいですよね。 無理にどちらかを切り捨てる必要はありません。 じゃあどうしたらいいのか? 個人的な考えですが、“ちょっとずつ、今できることを始めておく”のがいちばん現実的で心に優しい方法だと思っています。 例えば、部活が忙しい時期でも、英単語だけは毎日コツコツやるとか、数学の苦手分野だけは週1回だけでも振り返ってみるとか。 ほんの少しでいいので、「受験への土台」を日々作っておくこと。 これだけで、引退後の負担が大きく変わります。 そして、もう一つ大事なのは「周りと比べすぎないこと」です。 「〇〇ちゃんはもう塾に通い始めたらしい」とか、気になる気持ちもすごく分かります。 でも、人それぞれペースも、性格も違います。 部活で頑張った経験だって、受験に必ず活きてきます。 受験勉強と部活は、決して相反するものではありません。 むしろ、両立の中で身につく力もたくさんあります。 というわけで、「部活引退後から塾通い」という作戦も間違いではありませんが、“ちょっと余裕を持って、できることを今から少しずつ始めておく”のが、いちばん無理なく続く方法かなと思います。 お子さんのペースやタイミングに寄り添いながら、「今できる一歩」を一緒に考えてみませんか? 焦りすぎず、でも先送りもしすぎず。 今日からできる小さなこと、意外とたくさん見つかるものですよ!