ジュクサガス

3000円
\ 完全無料!かんたん1分 /
この塾に資料請求する
キープ
オンライン学習塾 夏風
無料で資料を請求する

模試などで自分の成績の立ち位置を把握することはあっても 勉強時間での立ち位置を把握することはあまりない。 具体的にどのくらい勉強すれば どの程度の中学、高校に入れるかという指標が知りたかったので 今回は平均的な勉強時間について調べることにした。 目次 1 中学受験 2 勉強時間と偏差値の関係 3 まとめ 1 中学受験   中学受験の平均的な勉強時間を見ていく   https://resemom.jp/article/2022/02/04/65627.html   調査は2021年12月17日~18日、インターネットにて、Z会通信教育中学生向け講座を受講中で、2019年~2021年に私立(国立・公立)中高一貫校を受験した現中学生の保護者を対象に行われ、500人から回答を得たデータである。 こちらによると、小学4年生〜小学5年生までは 平日に1時間〜2時間の勉強時間が一番のボリュームゾーンになっている。 小学6年生から少しずつ勉強時間が増えていき 平日に2時間〜3時間という生徒が増えてきて 大半の子が1時間〜3時間の間に収まってくる。   https://resemom.jp/article/img/2022/02/04/65627/299797.html   次に休日の勉強時間を見ていく。 小学4年生〜小学5年生の間は 休日に1時間〜3時間が一番のボリュームゾーンであった。 平日の勉強時間と大きく変わらないのが少し意外だったが 休日は家族でお出かけする機会もあると思うので 平均したらそのくらいなのかも知れない。 小学6年生頃からは3時間〜5時間が増えてきて 受験間際には5時間〜7時間が一番のボリュームゾーンになる。 では次に、この勉強時間と成績について 多少無理やり関係性を生み出してみようと思う。 2 勉強時間と偏差値の関係     https://atarimae.biz/archives/9109 上の表は、偏差値に対応する自分の立ち位置を示した表である。 例えば、偏差値62.8の生徒は上位10%に属しているということが分かり 偏差値40の生徒は下位15%のあたりに属していることがわかる。 これと先ほどの勉強時間を 無理やり結びつけてみる。 基準として、小学6年生の春の時点での勉強時間を参考にする。 【6年生春 平日での勉強時間】 ・5時間以上(上位4%)               偏差値換算 67以上 ・4時間〜5時間(上位12%)        偏差値換算 62以上 ・3時間〜4時間(上位34%)        偏差値換算 54以上 ・2時間〜3時間(上位63%)        偏差値換算 46以上 ・1時間〜2時間(上位88%)        偏差値換算 38以上     【6年生春 休日での勉強時間】 ・9時間以上(上位4.6%)           偏差値換算 67以上 ・7時間〜9時間(上位12%)         偏差値換算 62以上 ・5時間〜7時間(上位30%)         偏差値換算 55以上 ・3時間〜5時間(上位62%)         偏差値換算 46以上 ・1時間〜3時間(上位93%)        偏差値換算 38以上   このような結果となった。 例えば偏差値60以上の中学を目指すのであれば 6年生の春時点で、平日は毎日4時間〜5時間勉強する必要はあるだろう。 そのくらいやらなければ、『勉強時間』という観点で 同じレベルを目指す子たちに遅れをとっていることになる。 また、同様に偏差値60以上の中学を目指すのであれば 6年生の春時点で、休日には7時間〜9時間 勉強に充てる必要がある。 もちろんこの中には塾の時間も含んでいるだろうが 春の時点でこれだけの時間を割かなければならないのは 中学受験の厳しさが一層身に染みてくる。   3 まとめ   もちろん、この時間はあくまでもざっくりとした概算である。 一人一人の能力も違えば、受験を目指したタイミングも異なるので 全く一概に言える数字ではない。 だが、一つの目安として使えるのではないだろうか。 生徒から『一日何時間くらい勉強すればいいですか?』と質問されたとき、こういったデータがあれば具体的にアドバイスを伝えることが可能になる。 例えば、目指す中学の偏差値が55であれば 平日4時間、休日6時間勉強するのが平均的である。 朝早く起きるのが得意だったら 朝30分 塾で2時間半 帰ってから宿題で1時間 このスケジュールでやってみたらどう?など、具体的に伝えることができる。 (もちろん、もっと勉強して構わない。) 闇雲に『頑張れ!』、『勉強しろ!』といっても無茶な話であって こうした具体的なやり方を伝えていくことが、大事なのではないでしょうか。       それにしても。 平日に2時間〜3時間勉強しても、勉強時間偏差値が50いかないとは 中学受験は熾烈だなぁ。。。。。。 次回は高校受験についても調べてみようと思う。

ブログ全文を読む

『最近の子は裕福になった。』 この仕事を始めてから、こう思うことが増えた。 街を歩けば、男子高校生はママチャリではなくクロスバイクを乗っている子が目立つし、友達と焼肉に行ったという話も生徒からよく聞く。 そこで、本当に裕福になっているのかどうか 実情を調べてみることにした。 目次 1 お小遣い額の推移 2 都道府県ごとの違い 3 お金と教育 1 お小遣い額の推移   引用 http://www.garbagenews.net/archives/1996742.html お小遣い額の平均額だが、予想に反してこの30年ではほとんど変化がなかった。 直近の2〜3年でなぜか急激に増加しているが、すぐに元の額に戻っているため どうやら、裕福になったと思っているのは私の思い過ごしのようだ。 2 都道府県ごとの違い   だが、東京に住むようになってから、明らかに子供の羽振りが良いように感じる。 もしかしたら、住む場所によって異なってくるのでは?と思い、都道府県ごとのお小遣い額を調べてみることにした。 以下のサイトに47都道府県の小学生のお小遣い平均額が載っていたので そちらを参考にする。 https://47life.fukoku-life.co.jp/feature/1579/#47 【5月5日はこどもの日】47都道府県、小学生のお小遣いはいくら? | あなたの地域のお金情報 ~よんななライフ~47life.fukoku-life.co.jp こちらのサイトを参考にすると お小遣い額のトップ5とワースト5は以下の県となる。 【お小遣い額 トップ5】             第1位 青森県 2,662円            第2位 東京都 2,545円            第3位 徳島県 2,000円            第4位 埼玉県 1,925円            第5位 山口県 1,865円 【お小遣い額 ワースト5】 第43位 北海道 925円 第44位 宮崎県 864円 第44位 岩手県 864円 第46位 香川県 773円 第47位 佐賀県 725円 このような結果となった。 ギリギリランクインしていないが、私の地元の山梨県は第41位であった。 これを見ると最下位の佐賀県と一番お小遣いをもらっている青森県とでは 2〜3倍の違いがあり驚いた。 どうやら、私が東京に来て感じた『裕福な子どもが増えた。』という印象は、時代によるものではなく居住地によることが大きいようだ。 ちなみに、なぜ青森県の子供はこんなにお金を貰っているのだろう? 一体何にお金を使っているのだろうか。。。。。? 青森出身の方がいましたら、コメントください。 3 お金と教育   2022年より、高校にて金融教育の授業が始まった。 若い人も金融について学ぶのはとても良いことだと思うが 一口に『お金の教育』と言っても大雑把で 何を勉強するべきなのかイマイチ見えてこない。 そもそも、世間ではどのような金融教育をのぞんでいるのだろうか。   https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000057383.html 『子供にどんな金銭教育を受けさせたいですか?』という質問に対して 1 お金の大切さ      70.9% 2 お金を稼ぐ大変さ    63.7% 3 お金の使い方      61.2% これらが上位に位置している。 では、どうしたらお金を大切さを学べるだろうか? 個人的には我慢を覚えることが大切だと思う。 お金の大切さを知るということは、言い換えると お金は限りあるものだと実感することである。 限りあるものに対しては、大切に扱う意識が芽生えるからである。 それゆえに、時には感情をコントロールして我慢をする。 という経験が子供には重要になってくるのではないかと個人的には思っている。   しかし、本当にもっと大切なことは 我慢を我慢として認識させないことだと思っている。 つまり、生活水準をむやみに上げず 程よく貧相な状態をスタンダードとして生きていく方が そもそも、我慢をしている認識すら出てこなくなり 幸せなのではないかと私は思う。 ひろゆきが好きな名言『舌を肥やすな、飯がマズくなる』20万部を突破した、ひろゆき氏の『1%の努力』。現在、パリで余生のような生活を送り、YouTubeやテレビでも大人気のひろdiamond.jp   ひろゆきさんの名言の中に 『舌を肥やすな、飯がマズくなる』 という言葉があるが、この言葉もそれを表している。 さらには昔、あたしんちという漫画の中で こんな場面があった   (恐らく母はここまで考えていないだろうが)この考えも共感できる。   みなさんはどう思いますか?

ブログ全文を読む

『部活が大変で勉強できない。』 こんな言葉を耳にすることが多いが 果たして本当にそうだろうか? 生徒を見ている肌感としては、部活と成績にはあまり相関がないような印象を受ける。そこで、今回は部活と成績について調べてみることにした。   目次 1 部活の時間と成績の関係 2 令和時代、一番人気なのは○○部 3 もし生徒に   『勉強に専念したいので部活を辞めたい』   と言われたら、なんと答えるのが正解? 1 部活の時間と成績の関係   引用:リセマム 【全国学力テスト】部活時間と正答率に相関、部活「まったくしない」は最低 平成29年と少し古いが、このデータを参考にすると ほとんどの教科で『部活を全くしない』生徒の成績が一番低いことがわかる。 そこから部活動の時間と比例して成績も伸びていき 部活時間が1〜2時間の層で一番成績が高くなっている。 それ以上の時間を部活に費やすと少しずつ成績は下がっていき 3時間を超えると、部活を全くしない層と同じくらいの成績にまで下がっていく。 一番成績が高かったのが1〜2時間が部活時間の層であったが この部活時間はだいたい平均的な活動時間である。 また部活を3時間以上行うと成績にも影響がでるという結果だが 学校の部活動で3時間以上も行うのは稀だと思うので この層はあまり気にする必要はないだろう。   実際、学習時間と睡眠時間で見ても 部活動の有無ではほとんど変わらない。 どうやら、部活をしているかどうかでは 学習時間と睡眠時間にもほとんど関係がないようだ。 だがしかし、部活に3時間以上費やしている層の成績が低いのは理解できる。 毎日それだけの時間を部活に費やしていたら 帰宅後はもうクタクタで、勉強どころではないだろう。 けれども、部活を全くしない層の成績が低いのは どうしてなのだろうか? 時間もあるし体力も余っているため 効率よく勉強ができそうなものだが。 これは私の推測だが、おそらくスマホの使用時間との 関係があると思っている。   スマホの使用時間と成績に相関があるのは有名な話であるが 実はスマホの使用時間が増えると、長時間勉強しても なかなか成績が上がらなくなってしまうということも分かっている。 詳しい原因は分かっていないが、理由の一つに スマホによる脳疲労と考えられているそうだ。 皆さんも経験があると思うが、スマホを長時間使用していると 脳に疲労が溜まったような感覚にならないだろうか。 それが原因で、勉強してもなかなか定着しなくなるというのが 考えられている原因である。 部活がない分浮いた時間を使ってスマホの使用時間が長くなることが 原因の一つではないかと思っている。   2 令和時代、一番人気なのは○○部   だが最近、こんな調査結果を目にしてしまった。 どうやら、今一番熱いのは『帰宅部』らしい。 私の学生時代からは考えられない結果である。 個人的な意見だが 帰宅して家でスマホをいじっているくらいなら 部活動を通して成長を実感し 仲間と何かに夢中に取り組んでいる方が、よっぽど有意義ではないだろうか? と思っている私は古い人間なのかもしれない。   3 もし生徒に   『勉強に専念したいので部活を辞めたい』   と言われたら、なんと答えるのが正解?   私は常々、自分の成功体験や主観で生徒に助言することは極力控えるべきだと思っている。なぜなら、自分と生徒は別の人間であり、得意不得意も性格も全く違うため、その助言がその生徒に当てはまるか分からないからである。 私の高校時代の顧問の先生は、『部活を最後まで頑張ったやつほど、受験勉強も頑張り抜くことができる。途中で辞めたやつは受験勉強も中途半端になる。』と豪語していた。 だが一方で、成績が良くない生徒に対して、すぐ部活を辞めるよう促す先生もいた。 どちらが正しいかは分からないが、自分の経験則や成功体験をもとにアドバイスをすると、こうした真逆の主張が横行してしまう。なので、過去のデータや調査結果を踏まえ、その上で自分の経験則や生徒自身の性格などの材料を付け足して結論を出すべきだと思う。 もし生徒が『部活を辞めたい』と言ってきたら、基本的には反対した方が良いと思う。過去のデータからも、部活を辞めることで何かが好転することは少ないように思える。 だがしかし、本当に難関とされる学校を受けるために時間を捻出したいような生徒であれば、それを考慮すべきであろう。また、自分の中に夢中になれることがあって、部活の枠組みがなくても何かに打ち込めるような生徒であれば、もしかしたら部活動は何かの妨げになっているのかもしれない。 そんな、理論と人間味の狭間のような 教育ができたら良いなと思っている。

ブログ全文を読む

以前『5人に1人が塾なしで中学受験をしている!?』というブログを書いたところ、思わぬ反響があったため、今回はそちらをもう少し深掘りしていこうと思う。     通塾なしの割合     https://limo.media/articles/-/33723?page=3#goog_rewarded   こちらは中学受験のために塾に通い始めた時期についてのアンケートである。 こちらを見ると、ほとんどの子が小5までには入塾を済ませていることが分かる。 しかし、ここで注目して欲しいのは 約15%ほどの層が、塾なしで中学受験をしていることである。 こちらについて、もう少し深掘りをしていきたいと思う。 まず注意してほしいのが このアンケートは、中学受験専門塾に通っている生徒の 割合ということである。 つまり、公文や個人塾、通信教材などの生徒は 全て『通塾なし』に含まれているという点である。 では、どのくらいの生徒が ここに含まれているのだろうか?   https://resemom.jp/article/2017/09/04/40165.html こちらのデータを参考にすると 純粋に家庭学習のみで受験をする生徒は、全体の5%だそうだ。 つまり、中学受験専門塾(SAPIX、四谷大塚、トーマス)などに通っている生徒がだいたい80%ちょっとで、家庭教師や個人塾、通信教材で勉強している生徒がだいたい15%ほどで、残りの5%が家庭学習のみで受験を迎えているということが予想される。 募集定員がだいたい160名だとしたら、塾なしで合格できるのはざっくり8名ほどになる。 塾なしで「開成合格」何ともスゴい"家族の教え"塾に行かずに開成合格と聞くと、「天才だからでしょ?」と思うかもしれない。しかし、ぎん太くんが小学3年生で最初に受けた模試のtoyokeizai.net 塾なし中学受験の振り返りと最後のあいさつ | ビタミンママ online塾なし中学受験の振り返りと最後のあいさつ中学受験コラム・ブログ |塾なし中学受験を終えて。教材は予習シリーズを使用しました。当初は通塾も視野に入れてスタートしましvitamama.jp   ネットを調べると、塾なしでの受験ブログがたくさん見つかるが、これらは特殊な例であり誰もが再現できるわけではない。基本的には塾に通って対策をすることが一般的であり、一番の近道だろう。   塾なしで、偏差値いくつまでの学校なら受かるのか?     https://limo.media/articles/-/33723?page=3#goog_rewarded   先ほどのデータだが、これは『偏差値60以上の中学に通うご家庭』についてアンケートである。つまり偏差値60の中学だとしても、塾なし受験を遂行しているご家庭が5%あるということである。恐れ入る。。。。。 しかしそう考えると、もう少しレベルを下げていけば塾なし受験も可能な気がしてくるが、その辺りはどうなのだろうか。 実際親受験は可能なのか?   実際、塾なし親子受験は可能なのか? 私の結論は『不可能ではないが、相当難しい』である。 データを見ると、わずかだが塾なし受験をしているご家庭もあるので、全てが不可能ではないことがわかる。しかし、これには相当な覚悟が必要であると思う。その理由が3つある。 1つ目 入試の問題が難しい 特に算数に言えることだが、問題の難易度が高く保護者が全て教えることが出来ないという問題があると思う。個人的な感覚だが、私は高校受験の数学より中学受験の算数の方が難易度が高いと思っている。このレベルを保護者だけでカバーするのは、相当大変であろう。 2つ目 解き方が特殊 これも算数に言えることだが、小学生は方程式を習っていないのでxやyを使って解くことは出来ない。そのため中学受験特有の解き方をする必要があるのだが、これに対応するのは中々大変であろう。 3つ目 喧嘩する 保護者が勉強を教えると、とにかく子供と保護者は喧嘩に発展する。この話は生徒や保護者から数えきれないくらいよく聞く話である。実際私は小学生の時、母親がつきっきりで勉強を教えていた時期が少しあったが、毎回喧嘩になって勉強どころではなかった。家庭の平和のためにも、塾に預けた方が良いのかもしれない。 これらの理由とデータを交えてみても、塾なしの中学受験は相当ハードルが高いことが予想される。   結論   私の結論として、塾なしでの中学受験はお勧めできない。事例も少ないし、それで上手くいかなかったら、一生に一度の中学受験に悔いが残ってしまうだろう。今は右に倣って塾に通うのが賢明なように思える。 しかし、あまり塾にお金をかけれないということなら、一つおすすめの方法がある。私の塾に入塾するのはどうだろうか? 中学受験生は50分1500円と格安で受講いただける。(算数のみだが。) また私自身も、何年も中学受験生を指導してきているし、個人的にこの言葉は好きではないが合格実績と呼べるものもいくつかある。 格安で中学受験対策ができますので もしよかったら、ご検討ください。

ブログ全文を読む

日本人の睡眠時間はあまりにも短い。   https://news.yahoo.co.jp/articles/f9cbda5b1027aa0a6de630dea4782fc56200b381   上の表を参考にすると、日本人の平均睡眠時間は世界の中でもトップクラスに少ない。しかも、上記の時間は、寝床にいる時間と実際に眠っている時間が区別されていないため、実際の平均睡眠時間はもっと短くなっている。   https://hc.nikkan-gendai.com/articles/278437   スマートウォッチや睡眠計測アプリから集計した結果では、日本人の睡眠時間は6時間強というデータも存在している。 また、中学生・高校生の睡眠時間も同様に悲惨なことになっている。   https://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/houkago/2009/soku/soku_4.html   小学生までは平均8時間以上の睡眠が確保できているが、中学生になると一気に睡眠時間が減少し、高校2年生では6時間半にまで減少している。(実際の睡眠時間はさらに少ない) 確かに、私も中学生や高校生に頃は無駄に夜更かしをしていたから、ついつい遅くまで起きてしまう気持ちは十分に分かる。 だが、今になって冷静に考えてみると、その夜ふかしのせいで授業には集中できなかったし、自習中も眠くなっていたし、友達付き合いも粗末になっていったし、良いことは何一つなかったように思える。 しかし、教育業界全体として、睡眠時間についてはあまり重要視されていない印象がある。それどころか、睡眠時間を削って勉強することが美徳とされる風潮さえある。 私は学生の頃、とある付属中学に教育実習として行ったことがある。その実習の中で、友人が授業の細案を締切までに提出することができず、担当の先生に怒られていたことがあった。 その先生は『昨日は何時まで作ってたんだ?』と、その学生に聞いていた。彼は『夜中の2時までやっていました。』と答えたのだが、それに対して『それじゃあ、まだまだやる時間はあったよな?早く寝過ぎだろ。』と返していた。 生徒だけでなく、先生の間でも夜更かしをして仕事をすること=美徳とする価値観が蔓延しているならば、生徒にもその影響は伝わってしまうであろう。 今回は、そんな軽視されがちな睡眠時間に対して、データを織り交ぜながら切り込んでいきたいと思う。   寝ないことの弊害   まず、私たちはどの程度の睡眠時間を必要としてるのか? How Much Sleep Do I Need?Sleep needs changes as you age. Here are sleep recommendationwww.cdc.gov   こちらのサイトを参考にすると、中高生は8時間〜10時間の睡眠が推奨されているようだ。つまり現状では、多くの学生で睡眠時間が足りていない。 このような睡眠不足が続くとどうなるのか? 誰もが経験あると思うが、日中の眠気、頭痛、イライラ、集中力の低下、体重の増加、免疫力の低下などが挙げられる。このような状態でまともに勉強ができるとは到底思えない。   実際に、睡眠時間が少ないと学力にも大きな影響を及ぼすデータも存在している。こちらの数字からも分かるように、8時間以上の睡眠時間は必須のようだ。さらに、睡眠時間と学習時間の関係を表した面白いデータがある。   https://president.jp/articles/-/69373?page=3   上記のグラフは、睡眠時間と勉強時間、そしてテストの成績の3つの関係を表したものである。ここで面白いのが勉強を1〜3時間取り組んでいるが睡眠時間が6時間以下の層よりも、勉強は1時間未満だが7時間以上睡眠を確保している層の方が 学力が高いことである。   別の層で見ても、やはり睡眠時間が多くなると成績も上がる傾向は同様に見られ、だいたい7時間〜8時間ほどの睡眠は必要だということがわかる。 ここからざっくりと言える結論としては『睡眠時間が7時間未満だと学力に大きな影響を与える』と言えそうである。 具体的にどのくらいの影響かというと、正確な数値はわからないが、睡眠時間が7時間未満と7時間以上とでは、少し見づらいが偏差値2〜3くらい開きがあるように見える。 では、偏差値を1上げるのに必要な勉強時間はどのくらいなのであろうか?これは偏差値帯によって大きく変わるので一概には言えないが、とある塾のサイトをのぞいてみるとこういった記載があった。 偏差値とは?受験を迎える前に自分の偏差値を把握しよう!|興学社学園グループ|東京都|【公式】興学社学園グループ | 小・中学生向け総合学習塾興学社学園グループ(東京都)の2023年9月1日のニュース&ブログです。気になる教室の雰囲気を感じるには、スタッフkohgakusha-gakuen.com 勉強していてもなかなか偏差値が上がらない場合、勉強する時間が短い、足りない可能性があります。基礎学力にもよりますが、一般的に偏差値を1上げるには、1科目当たり「約30~50時間の勉強が必要」と言われています。つまり偏差値を10上げたいのなら、単純に計算しても1科目当たり約300時間〜500時間の勉強が必要です。まずは学習する時間を今よりも多く、しっかり確保するようにしましょう。 偏差値1上げるのに必要な勉強時間は30〜50時間だそうだ。つまり、睡眠時間が短いと、ざっくり勉強時間100時間分(間の勉強時間の40時間×間の偏差値2.5)くらいの損失を受けているのとほぼ同じである。 例えば、睡眠時間6時間のAさんと、睡眠時間8時間のBさんでは、AさんがBさんと同じ成績をとりたかったら、Bさんより100時間多くの勉強時間を割く必要があるということだ。 睡眠不足は、あまりにも恐ろしい影響を与えるようだ。 以上の結果から、睡眠時間が7時間を切るようだったら、勉強するより早く寝たほうが成績が上がると言えそうである。 私が昔中3のクラスを担当していた時、いつも眠そうにしている女の子がいた。話を聞くと夜遅くまで勉強して、あまり睡眠時間を取れていなかったそうだ。私はその子に『睡眠時間を削って勉強しても意味がない。その代わり、スマホをいじるのを我慢してその分しっかり寝なさい。』こう伝えたことがあった。 しかし、その子は最後の最後まで眠そうに授業を受け(私の授業が詰まらなかったのかも知れないが)、そのまま第一志望は落ちて私立の学校へと進んでいった。 睡眠の恩恵を侮ってはならない。   なぜ夜更かしをするのか?   では、日本の子供は夜更かしをして何をしているのだろうか? https://domani.shogakukan.co.jp/377988   こちらのデータを参考にすると、理由の1位は『勉強している』だそうだ。 しかし、これは本質的な理由ではないと私は思う。 もし睡眠時間を削ってまで勉強しているのであれば、その分早く勉強を始めれば良いだけである。だが実際は学校から帰ってYouTubeを見てゲームをして時間を消費しているから、その分眠りにつく時間が後ろ倒しになるだけだろう。 中学生の26%が睡眠時間を削らざる得ないくらい勉強しているとは到底思えないし、そのレベルの層はごくごく僅かであると思う。 同様に、部活で帰りが遅いというのも限度がある。これも本質的な理由ではないであろう。 よって、大半の子の理由は 『YouTubeを見ている』、『塾で帰りが遅い』、『電話、ラインが長い』 この辺りが睡眠時間に直接関係する理由だと考えられる。 私が中学生の頃は夜更かしをして海外ドラマのDVDをレンタルしてよく見ていたのだが、それがただYouTubeやラインといった現代のメディアに変わっただけなのだろう。   夜更かしをしてもしょうがない?   しかし、夜更かししてしまう子を一概に責められないとも私は思っている。     こちらは睡眠について深く研究されている柳沢正史教授のYouTube動画だが、この中で小学校高学年から夜型になっていき、20代、30代くらいまでは夜型の人が多く、40代頃からまた朝方に戻るという説明がされている。     確かに、近所をやたら朝早くから散歩しているおじいちゃんをよく見かけるし、若者は夜更かししがちというのは、なんとなくイメージとしても一致する。 https://jukusui.com/topic/744 実際データを見てみても、30代を境に就寝時刻は早まっていく傾向が見られる。 このことから、中高生が夜更かししてしまうのはある種避けられない部分もあるように私は思う。夜更かししてYouTubeを見たり友達とラインをしているのは、たんに眠くならないだけなのかも知れない。実際私はそうだった。   学校が始まるのが早すぎる   では、こういった状態を変えるためにはどうすればよいだろうか?もちろん個人の努力も必要だが、私は常々、そもそも学校が始まる時刻が早すぎないだろうかと思っている。 https://www.jhschool.site/2020/06/02/analysis-01/   日本の学校はだいたい8時半前に登校時間が設定されているようだ。そうなると、遅くとも6時半には起きなければならないが、これは早すぎではなだろうか。 塾が終わるのが22時だとしたら、そこから家に帰ってご飯を食べてお風呂に入って、すぐに床につかないと最低ラインの7時間睡眠を確保することが難しくなってくる。 このことから、学校の始業時間を遅らせてみるというのも一つの手段のように思える。実際アメリカの学校では始業時間を遅らせた実験があり、その結果睡眠時間、成績、出席率が上がったという成果もある。 高校の始業時間を1時間遅らせたら生徒の成績の向上。睡眠時間が長くなり出席率も上がる結果に(アメリカ) : カラパイアistock  近年のライフスタイルの変化により、学校の始業時間の見直しが迫られている。  始業時間karapaia.com   また少し古い記事だが、学校で昼寝の時間を導入したら授業に集中できると答えた生徒が増えたという取り組みもある。 高校で昼寝タイム導入したら‥‥1日15分で、やる気出て成績上がった!?:MedWave Back Number高校で昼寝タイム導入したら‥‥ 1日15分で、やる気出て成績上がった!?medical.nikkeibp.co.jp   これらのことから、学校の始業時刻を1時間ほど後ろに持ってくるというのはどうだろうか?その分学校が終わる時刻も1時間後ろに倒れるが、それは部活の時間を短くすることで調整すれば良い。 実験的に、どこかの学校でぜひ取り組んでいただきたい。 まとめ   今の日本では睡眠時間を削って勉強をしたり仕事をする行為をある種崇めている側面があるように思えるが、睡眠時間が7時間を切るようだったら、勉強せずに早く寝たほうが学習効果が高いと言える。 具体的に言うと、睡眠時間が7時間を切るとざっくり100時間分の勉強時間をゼロにするのとほぼ同じ損失が生まれてしまう。また、夜遅くまで勉強をするといかにも勉強をした気になってしまうため、良い意味での焦りがなくなってしまう。 また学校の先生や塾の先生達も、睡眠時間を削って勉強している生徒に対して、それを肯定するような言葉をかけるのを止めていただきたい。勉強時間を増やすために本当に大切なのは、睡眠時間を削ることではなく、ゲームやスマホ、友達とラインをダラダラし続ける時間を減らすことが重要なのである。 その努力をせずに安易に睡眠時間を削るのは、努力の方向性が間違っていることに他ならない。それを生徒に伝えるのが、我々の仕事なのではないでしょうか?

ブログ全文を読む

人はどのくらいの時間、集中して人の話を 聞き続けることができるのだろうか。   【会話術】人が話を聞いてくれる時間はどれくらい? - しらすのStudy blog【会話術】人が話を聞いてくれる時間はどれくらい?【会話術】人が話を聞いてくれる時間はどれくらい?こんにちは、しらすです。 この人の話長いな、、、と思ったこと、誰でも一度はあると思います。じゃあどのくらいの時間で話すのがteshi-learn.com   こちらのサイトを参考にすると 興味のない話であっても、最低3分間は 集中して耳を傾けてくれるそうだ。 それ以上になってくると 例え興味のある話であっても、最大で15分までしか 集中力が持たないようである。 そう考えると、長々と授業で問題の解説をしても その声は、生徒の耳にはきっと届いていないのだろう。 ましてや、授業に興味のある生徒はきっと少数派なので 10分を超える解説は、無駄な時間のように思えてくる。   「会議は1時間」という常識が生産性を下げる。会議は「15分×2=30分」が原則である。課長クラス以上のマネジャーにとって「会議術」は、チームの生産性を上げるために必須のスキルです。ところが、私たちには「会議術diamond.jp   集中力の波は15分周期だと言われている。 つまり、人間の集中力を維持するためには 「15分」をワンブロックとして考える必要があるようだ。   https://diamond.jp/articles/-/168711?page=2   テレビのCMも15分周期に差し込まれるのは そのためである。 そう考えると、15分問題演習+9分解説 このくらいの配分が、一番理にかなった配分なのかもしれない。 これを2セット繰り返すとだいたい50分経過するので 1コマが終わるようなイメージだろうか。 よく、授業内での演習と解説の配分をどうするかと悩む時があるが 『演習:解説=5:3』 この配分がベストなのかもしれない。 50分授業だったら 解説は20分弱、演習は30分弱 このくらいの配分である。   もちろん、演習でなくとも 話し合いの時間を設けるでも構わない。 とにかく、教師が10分以上話し続ける状態は あまり好ましくない。   そういえば、以前勤めていた塾では 『授業をしている感を出すために、集団授業は 解説の時間を多めに取ってください。』 こう言われたことがあったが これはあまり理に適っていないように見えてくる。   まとめ   解説に熱が入ってしまって 気付いたら授業時間がもう残っていないということは 先生なら一度は経験があるのではないだろうか? だが残念なことに、その解説のほとんどは 生徒の耳には届いていなかったということだ。 伝えたいことがありすぎて ついつい説明が長くなってしまう気持ちはよくわかるが 我々が思っている以上にあれこれ話す必要はないし 我々が思っている以上に、もっと生徒自身に 演習させる必要があるように私は思う。

ブログ全文を読む
検索項目を選択
現在地から探す
地域から探す
路線・駅から探す
オンライン塾から探す
条件で検索