中学受験版 勉強時間偏差値
模試などで自分の成績の立ち位置を把握することはあっても 勉強時間での立ち位置を把握することはあまりない。 具体的にどのくらい勉強すれば どの程度の中学、高校に入れるかという指標が知りたかったので 今回は平均的な勉強時間について調べることにした。 目次 1 中学受験 2 勉強時間と偏差値の関係 3 まとめ 1 中学受験 中学受験の平均的な勉強時間を見ていく https://resemom.jp/article/2022/02/04/65627.html 調査は2021年12月17日~18日、インターネットにて、Z会通信教育中学生向け講座を受講中で、2019年~2021年に私立(国立・公立)中高一貫校を受験した現中学生の保護者を対象に行われ、500人から回答を得たデータである。 こちらによると、小学4年生〜小学5年生までは 平日に1時間〜2時間の勉強時間が一番のボリュームゾーンになっている。 小学6年生から少しずつ勉強時間が増えていき 平日に2時間〜3時間という生徒が増えてきて 大半の子が1時間〜3時間の間に収まってくる。 https://resemom.jp/article/img/2022/02/04/65627/299797.html 次に休日の勉強時間を見ていく。 小学4年生〜小学5年生の間は 休日に1時間〜3時間が一番のボリュームゾーンであった。 平日の勉強時間と大きく変わらないのが少し意外だったが 休日は家族でお出かけする機会もあると思うので 平均したらそのくらいなのかも知れない。 小学6年生頃からは3時間〜5時間が増えてきて 受験間際には5時間〜7時間が一番のボリュームゾーンになる。 では次に、この勉強時間と成績について 多少無理やり関係性を生み出してみようと思う。 2 勉強時間と偏差値の関係 https://atarimae.biz/archives/9109 上の表は、偏差値に対応する自分の立ち位置を示した表である。 例えば、偏差値62.8の生徒は上位10%に属しているということが分かり 偏差値40の生徒は下位15%のあたりに属していることがわかる。 これと先ほどの勉強時間を 無理やり結びつけてみる。 基準として、小学6年生の春の時点での勉強時間を参考にする。 【6年生春 平日での勉強時間】 ・5時間以上(上位4%) 偏差値換算 67以上 ・4時間〜5時間(上位12%) 偏差値換算 62以上 ・3時間〜4時間(上位34%) 偏差値換算 54以上 ・2時間〜3時間(上位63%) 偏差値換算 46以上 ・1時間〜2時間(上位88%) 偏差値換算 38以上 【6年生春 休日での勉強時間】 ・9時間以上(上位4.6%) 偏差値換算 67以上 ・7時間〜9時間(上位12%) 偏差値換算 62以上 ・5時間〜7時間(上位30%) 偏差値換算 55以上 ・3時間〜5時間(上位62%) 偏差値換算 46以上 ・1時間〜3時間(上位93%) 偏差値換算 38以上 このような結果となった。 例えば偏差値60以上の中学を目指すのであれば 6年生の春時点で、平日は毎日4時間〜5時間勉強する必要はあるだろう。 そのくらいやらなければ、『勉強時間』という観点で 同じレベルを目指す子たちに遅れをとっていることになる。 また、同様に偏差値60以上の中学を目指すのであれば 6年生の春時点で、休日には7時間〜9時間 勉強に充てる必要がある。 もちろんこの中には塾の時間も含んでいるだろうが 春の時点でこれだけの時間を割かなければならないのは 中学受験の厳しさが一層身に染みてくる。 3 まとめ もちろん、この時間はあくまでもざっくりとした概算である。 一人一人の能力も違えば、受験を目指したタイミングも異なるので 全く一概に言える数字ではない。 だが、一つの目安として使えるのではないだろうか。 生徒から『一日何時間くらい勉強すればいいですか?』と質問されたとき、こういったデータがあれば具体的にアドバイスを伝えることが可能になる。 例えば、目指す中学の偏差値が55であれば 平日4時間、休日6時間勉強するのが平均的である。 朝早く起きるのが得意だったら 朝30分 塾で2時間半 帰ってから宿題で1時間 このスケジュールでやってみたらどう?など、具体的に伝えることができる。 (もちろん、もっと勉強して構わない。) 闇雲に『頑張れ!』、『勉強しろ!』といっても無茶な話であって こうした具体的なやり方を伝えていくことが、大事なのではないでしょうか。 それにしても。 平日に2時間〜3時間勉強しても、勉強時間偏差値が50いかないとは 中学受験は熾烈だなぁ。。。。。。 次回は高校受験についても調べてみようと思う。