副教科について
大阪市西淀川区にある歌島中学校専門塾、歌島ゼミナール室長の嶋田です! 塾で勉強というと、やはり多くの方が「主要5教科」を思い浮かべるかと思います。国語、数学、英語、理科、社会――もちろんこれらは、受験の合否に直結するという意味で、非常に重要です。 しかし、最近私は「副教科」の存在について、改めて考えさせられる場面が増えています。 音楽、美術、技術・家庭、保健体育――これらはいわゆる副教科と呼ばれていますが、子どもたちの成績や自己肯定感、そして日々の学校生活において、実は思っている以上に大きな影響を持っています。 まず大きいのは、内申点のウエイトです。 中学校の成績評価では、副教科も主要教科と同じ比重で扱われることが少なくありません。 つまり、「5教科は点数が取れるのに内申が伸びない」というケースは、副教科での評価が足を引っ張っている可能性があるのです。 ここでポイントになるのが、「努力が見えやすい教科」だということ。 副教科は、提出物・授業態度・作品・チームでの協調など、評価の対象が多様です。 裏を返せば、“意識的に取り組む”ことで、成績を上げやすい領域でもあるのです。 加えて私は、副教科が持つもう一つの価値を伝えたいと思っています。 それは、「好き・得意を育てる場」であるということです。 すべての子どもが勉強だけで自信を持てるわけではありません。 絵を描くのが好き、体を動かすのが得意、料理に興味がある―― そうした小さな「好き」が学校の中で認められ、評価され、自分の居場所になる。 その経験が、子どもたちの心にとって、どれだけ大きな支えになるか。 私は現場で何度もその姿を見てきました。 副教科は、勉強とは違う回路で子どもたちを伸ばしてくれます。 そこに光が当たることで、「自分は役に立てる」「認められている」という感覚が育ち、それが結果として主要教科へのやる気にもつながっていくのです。 ですから私は、子どもたちにも、保護者の方にもこう伝えています。 「副教科、あなどるなかれ」と。 そして塾としても、副教科のテスト対策をサポートする動きは今後も強化していく予定です。 ただテスト範囲を覚えるだけでなく、「どう評価されるか」を意識した学び方を、一緒に考えていけたらと思っています。 すべての学びには意味がある。 そう感じてもらえるような声かけと指導を、これからも大切にしていきます。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。