新情報を表現するクッションとなる単語
There 構文というのがあって、中1で最初習いますがこれは特殊な構文で、その本質を理解している人は少ないと思われます。 中1の段階では「ある」という意味だと覚えていても、問題は解けますが、高校生になるとそうはいかなくなります。 これは後ろの文の中のbe動詞を引っ張り出すという働きがあるんです。 たとえば、A boy was walking around. に、There をつけたら、There was a boy walking around. 分詞の後置修飾のようにも見えますが、たんに進行形だととらえて問題ありません。 そして何のためにこんな表現をするかと言えば、 新情報を伝える前のクッションの役割をしているんですね。 いきなり「ある少年」と言われてもびっくりしますから。 つまりこの構文のThereは、 表現としては「新情報を伝える前のクッション」 働きとしては「be動詞を前に引き出す働き」をしているということになります。