大学に行った方が生涯賃金が高いと言われるが、果たして本当にそうなのだろうか?
大卒と高卒の平均年収を比べられて それゆえに大学に行くべきという意見をよく耳にします。 ですが、大卒を一括りにして平均年収をだしてしまっていいのでしょうか? この中には東大や京大などの大学もある一方で 私立のよく分からない大学も沢山含まれています。 実際どのレベルの大学に行くとどれくらいに年収が見込めるかを 今回は調べてみることにしました。 目次 1 大卒と高卒の平均月収 2 大学の偏差値ごとの平均年収 3 もっと偏差値の低い大学の平均年収はどうなのか? 4 学費まで考慮に入れるとどうなるのか? 5 まとめ 1 大卒と高卒の平均月収 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/03.pdf 厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」によると 高卒平均月収 27万3000円 大卒平均月収 36万2000円 このように記載があった。 平均9万円とかなり大きな差があった。 2 大学の偏差値ごとの平均年収 では次に、もう少し深掘りして 大学の偏差値ごとにみる平均年収を調べていこうと思う。 http://kaz-chem213.seesaa.net/article/447126010.html 転職サービスDODAの発表による 上記のようなランキングとなった。 もとのデータは期限切れで見れなかったが ひとまずこの表を参考に話を進めていく。 1位 東京大学 60万/月 偏差値67.5 20位 千葉大学 44万/月 偏差値60 40位 岡山大学 40万/月 偏差値54 60位 明治学院大学 38万/月 偏差値54 80位 岩手大学 37万/月 偏差値50 100位 神戸学院大学 36万/月 偏差値40 月収に直すと、このような結果となった。 上位の差は大きかったが、ランキングが下になる程 大きな差は見られなかった。 また、意外にも国立大学が多く入っていることに驚いた。 なんとなく、私立の方が平均年収が高いイメージがあったからだ。 さて、先ほどの大卒と高卒の平均年収だが 大卒全体の平均年収は36万円となっている。 これは奇しくも、ランキング100位の神戸学院大学と同じ金額だった。 てっきり偏差値50の大学の平均年収が『大卒平均年収』と一致するかと思っていたが、実際はそうでもないようだ。 3 もっと偏差値の低い大学の平均年収はどうなのか? それより低い大学となると、どこを探しても平均年収は載っていなかったため不明であるが、大学の偏差値と平均年収に相関はありそうなので、恐らく偏差値40の神戸学院大学より年収は低いことが予想される。 4 学費まで考慮に入れるとどうなるのか? 私立大学の学費だが https://www.mext.go.jp/content/20211224-mxt_sigakujo-000019681_1.pdf 上記のサイトを参考にすると、4年間でだいたい450万ほどかかるようだ。 例えば大学卒業後の45年間働くとしたら 1年あたり10万円の負担となる。 これを12ヶ月で割ると、毎月8000円ほどのマイナスとなる。 大卒の方が高卒より月9万円ほど平均月収が高いことを考えると、多少学費がかかったとしても、大学いいくメリットのほうが大きそうだ。 5 まとめ 大学に行く意味は人それぞれなので、年収だけで一概に語れるものではないが それでも、あえて数字だけで語った場合には大学にいくメリットが大きいようだ。 また、偏差値は学部によって大きく変わるため、こちらも一括りにできる話ではないが、偏差値40の大学でも大きく平均年収が伸びているため、『とりあえず大学に行っておく。』というのは、少なくとも人生にマイナスの影響を与えることはなさそうだ。 みなさんはどう思いますか?