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【重要】令和8年度 都立高校入試制度の変更点について [代表:宮谷]

保護者・生徒の皆さまへ

 

いつもお世話になっております。個別学習のセルモ町田(鶴川・忠生・木曽)教室の代表 宮谷です。

 

2025年9月25日(木)、東京都教育委員会より「令和8年度 東京都立高等学校入学者選抜 実施要綱」が発表されました。

 

今回の改訂は多岐にわたりますが、特に保護者や生徒の皆さまに影響の大きい変更点を3つに絞ってお知らせいたします。

 

(1) 全日制課程の「分割募集」廃止

これまで都立高校の一部では「分割募集(前期・後期制)」が実施されており、近隣では山崎高校が代表例でした。

 

この制度が廃止となり、今後は「第二次募集(いわゆる後期募集)」が行われないケースが増加します。

 

具体的には、第一次募集で定員に達した場合は、第二次募集そのものが行われません。

 

そのため、これまで「都立専願だけど、とりあえず山崎の後期があるから…」と考えていたご家庭は要注意です。第二次募集をする学校があったとしても、希望しない学校であったり、遠い学校であったりする可能性があります。

 

志望校の合格を確実にするためにも、第一次募集での合格を強く意識した受験準備が求められます。

 

(2) 自己PRカードの取扱い変更

これまで、推薦入試・一般入試を問わず「自己PRカード」の提出が必要でしたが、

令和8年度からは推薦入試を受ける生徒のみが提出対象となります。

 

これにより、受験期の事務的な負担は軽減されますが、一方で自己PRカードを通じて

「自分の将来や受験理由を見つめ直す機会」がなくなってしまうのはデメリットとも言えます。

 

なお、文部科学省が定める「キャリア・パスポート」にはこれまで通り記入が必要ですので、

親子で受験の目的や将来像について話し合う機会は、引き続き大切にしてください。

 

(3) 調査書(内申)と学力検査の比率を選べる選抜方式の導入

令和8年度より、深沢高校(世田谷区)にて新たな選抜方式が導入されます。

 

これは、「学力検査:調査書」の比率を「7:3」と「10:0(=学力のみ)」の両方で算出し、

どちらか高い方の得点で選抜を行うという仕組みです。

 

町田エリアでは今年度の受験には影響がありませんが、今後、他校にも広がる可能性があります。

 

この制度は、例えば不登校などの事情で調査書点がつかない・低くなる生徒にとっては、

学力をしっかり評価してもらえる新制度として歓迎される側面があります。

 

一方で、制度が広く導入された場合、「普段の登校・授業態度や提出物・定期テストの頑張りが評価されにくくなる」

という懸念もあり、今後の動向を注視する必要があります。

 

 受験に向けて今から準備できること

今回の変更点からも分かる通り、都立高校入試は社会状況に応じて柔軟に制度が見直されています。

 

中学3年生の皆さんは、そろそろ志望校を確定させる時期です。

受験勉強だけでなく、志望校の「実施要領」「本校の求める生徒像」などもしっかり読み込んだうえで、情報に漏れや誤解がないように受験準備を進めてください。

 

不明な点は、各教室までお気軽にご相談いただければと思います。

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