2025.01.08
成長 [教室長:松本]
皆様が無事に新年を迎えられたことをお喜び申し上げます。
いよいよ受験本番です。
今月の下旬には都立・私立の推薦入試、来月は私立併願入試と都立分割前期入試と続きます。それぞれの進路が決まっていくことでしょう。
受験生たちは、時の流れに身を任せず、今何をやるべきかに集中してください。
予定表を立ててください。受験校への経路を確認してください。遅刻をしない万全な対策、コンパスと定規の準備など、しっかり書き出して備えてください。
保護者様も同様にお願いします。
ここまで来れたことを感謝しないといけません。
子どもたちは植物を育てるように、ただ水と肥料を与えるだけでは成長しません。英単語を覚えなさい、この計算問題を解きなさい、成績を上げなさい、それは学びではありません。それでは人間性は育ちません。
それだけでは情緒を育むことができず、結果社会や他者へのセンサーが働かなくなります。自分のためだけに生きるのであれば、はたして社会でやっていけるでしょうか。
他人の悲しみを自分の事として捉えられなければ、行いは繊細さやち密さに欠けて雑になります。
道端に咲いている花の名を覚えるのではなく、それを美しいと感じること、その不思議さに魅了されること、なぜ花は咲き、空を向いているのか、そういった知性を磨くことが真の学びなのではないでしょうか。
これはある天才数学者の「学び」についての考えです。
私の「やることリスト」には、常にこれらの言葉が見えるようになっています。きっと卒業生たちは他人を思いやることができる、強くて優しい子たちになっているでしょう。
それは、保護者様にも同じような考えがあって、ご賛同いただけたからこそ得られる成果、成長なのだと思います。
ただただ勉強を強要するのは違います。子どもたちはそれぞれ生育の速度と順番が違います。
個別学習のセルモだからこそ、今のお子様にあったものをご提供できるのです。
学校の先生不足が深刻になった今、塾は教育機関から教養機関へ移行しなければ、日本社会の根幹が揺らいでしまいます。本来であれば、学校の体制立て直しがベストだと思います。ですが、集団的な一律教育が誤っていたとすれば、学校はもはやそれに応えることができないのです。部活の廃止とかは焼け石に水ですし、むしろ廃止してはいけません。もっと不必要なものが溢れているはずです。
日本社会はひとえに人材から成り立っております。一流企業の現場ですらこんな声が聞えてきます。
「5個教えて、1つでもできれば上出来。」
これが集団教育を受けさせた日本社会の実態で、教室の生徒たちの方がよっぽど優秀だと思ってしまいます。
昨年末からセルモ公式インスタグラムの更新に取り組んでまいりました。お陰様でフォロワー数も25%増えました。なぜか他の教育機関によくフォローしていただけます。
町田市ではございませんが、他塾さんもたいへん工夫して子どもたちの「学び」をサポートされていることがわかります。私どもも一層気を引き締めていかないといけません。それは目先のことではなく、子どもたちが社会に出た時に迷わないための知識、知恵、モラル、豊かな情緒が身に着くよう、わずかながらお力添えをすることです。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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