2024.10.28
第2回作文練習会、受験生の保護者様は内容ご確認下さい! [代表:宮谷]
昨日26日(土)は受験生の作文練習会を実施しました。
少し、長文となりますが、「受験生の保護者様」「受験が数年内に控える保護者様」は、”受験作文ではどういったことを理解し、出来るようにならないといけないか?”ということを知って頂くためにも、是非内容をご覧下さい。
練習としては、2回目となります。
前回は受験における作文の位置付けや、作文と小論文の違い、作文用紙の使い方、文体、段落校正、見本作文の書き写し練習等を実施しました。
今回は各受験生の志望校に合わせて、作文の人は「過去出題テーマ」を中心とした練習、小論文の人は難易度が高いので「基本の小論文の型」の練習をしました。
朝10時から始まり、夜22時まで、1組2時間半のセットで4組実施しました。なかなかハードな1日でした。
私が直接指導させて頂きましたが、やはり作文の難易度は高く、書き出しの序論で詰まってしまう生徒さんも多く、即席でそれぞれの生徒さんに応じた見本作文を書いた(青字が見本作文)ので最後はかなり腕が痛かったです(笑)
さて、全体的な講評ですがポイントに分けて解説します。
なお、今回初めての作文練習会の方もいましたので、練習前に前回説明したポイントをおさらいしてから練習を開始しています。
①時間通りの集合、持ち物
・概ね5分前に集合し、筆記用具を忘れた人はいませんでした。お一人、開始時間ギリギリに到着したので必ず「5分前集合」を厳守しましょう。
忘れ物、トイレに行きたくなる、色々受験本番はトラブルがあるものです。
早い生徒さんは10-15分前に到着し、筆記用具を出したりトイレに行ったり、気持ちと落ち着かせる準備をしていました。
受験本番は冬なので、雪による交通の乱れ等も考えられるので余裕を持って行動しましょう。
②作文用紙の使い方
・句読点の位置、小文字の位置、カギカッコの使い方、タイトルの書き方など、色々作文の注意点があります。
やはり、各生徒さん色々ミスがありました。これらは減点要素になりますので、ルールをしっかり意識して書いていきたいところです。
また、たくさん書いてからミスに気づくと修正が出来ないので、こまめにチェックしながら進めていきたいところです。
③文法上の問題点
・特に、助詞の間違えが目立つ受験作文ですが、この点は比較的各生徒さん意識して書けました。
作文用紙の使い方同様にこまめに読み返し、間違いがある場合はすぐに修正しましょう。
④丁寧に、大きく、濃く書けているか?
・今の中学生の皆さんの作文で大きな問題になるのが、この書字の課題です。年々、筆圧が下がってきており、薄く・小さい字で書く生徒さんが増えています。
作文用にBや2Bの鉛筆(シャーペンではなく)を3本用意しておきましょう。鉛筆のほうが力強さが出るのと、シャーペンが壊れたり・緊張で芯が折れることも防げます。
また、普段乱雑な字で書いている生徒さんは、悪い癖が付いてしまっており修正が必要な状態でした。これは、御本人に意識してもらうしかありません。
⑤テーマに沿った作文が書けているか?
・学校ごとにテーマは全く異なるのですが、まずは「テーマ」を正しく理解出来るかが問題です。特に、例年松が谷高校のテーマは哲学的で難しく、同校の受験を希望している生徒さんは、人一倍練習する必要があります。
昨日は3つのパターンに別れました。
(1)テーマは正しく理解出来ているが、テーマに沿った内容が書けていなかった(字は規定字数埋まった)。
(2)テーマは正しく理解出来ているが、何を書いてよいか分からず手が止まってしまった(時間切れで規定字数が書けず)。
(3)テーマが理解出来ず、何も書けかなった(ほぼ白紙に近い)。
様々なパターンがありますが、最終的には学校が求めている内容を書けていないので、各生徒さんごとに見本作文を書きました(一部の生徒さんは時間無く後日対応)。
⑥序論・本論・結論の三段構成で書けているか。
受験作文は400-800字(都立は600字がほとんど)なので、あまり多くのことは書けません。四段構成(起承転結)よりも、三段構成のほうが書きやすいでしょう。
ただ、⑤の状態であると、三段であろうが、四段であろうが、途中で手が止まってしまい時間切れになってしまうので、まずは見本作文の書き写しをし、自分の型を覚えていく必要があります。
学校ごとに作文のテーマは異なりますが、基本的にその生徒さんの過去・現在・未来を絡めて書くことが多いので、基本の型を作っておけば発展・応用が出来ます。
⑦小論文の生徒さんは?
小論文は、資料を読んでその資料に関する設問に、”客観的な分析に基づく自分の意見”を書くものが多いです。
「小論文の名人」という教材を使い、小論文のいくつかの型を練習してもらいました。
AB型・ABK型・ABCK型など、様々なパターンがあります。
例文の書き写し→文を並び替えて型をつくる→言葉を付け足して型をつくる…とステップを踏んで練習してもらっています。
小論文はいきなり例題を練習するよりも、型を理解し慣れてから例題を練習したほうがスムーズに進みます。
長文となりましたが、このように生徒さん毎に「テーマ」や「練習する内容」を変えて対応させて頂きました。
作文練習に対応している学習塾は少ないのですが、それは内容が難しく非常に手間が掛かるからです。
昨日も1組2時間半で4名の生徒さんをサポートするのがギリギリでした。朝から晩まで指導して16人です。
本当は1回4-5時間掛けて、3人くらいがベストなのですが、なかなかそこまでの時間を確保出来ません。
(最後に)
今回参加した生徒さん(作文の方)は、一旦各生徒さんごとに見本作文(型)を作成し、保護者さんにデータで送ります。すでに見本作文を作成済みの方も一旦データ化します。
まずは、その見本作文(型)の練習をして下さい。
1週間から10日以内に各教室長から送りますので、ご家庭のプリンターやコンビニで印刷して頂くか、ディスプレイサイズが大きい端末で閲覧頂き、”書き写し練習”をして下さい。
型やパターンに慣れると、作文の練習も一気に進んでいきます。
できれば、保護者さんの近くで(監視のもと)、何度も読んで書いてもらって下さい。
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