2024.04.15
丁寧な学習との闘い! [代表:宮谷]
個別学習のセルモでは、通常授業の際に授業報告メールをお送りしていますが、一喜一憂されている保護者様も多いことかと存じます。
学校の授業は日々の様子が伝わってこないので、お子さんそれぞれが学習を得意・不得意としている理由が良くおわかり頂けるかと存じます。
毎日書いている教室長・講師は結構大変で(笑)、出来るだけ生徒さんの次の学習に繋がるよう配慮しながら記載しています。
やはり学習を得意とする生徒さんは、丁寧な積み重ねがその根源にあります。決して解くペースが速いということではなく、丁寧に解いているので復習の回数が少ないのです。
不得意としている生徒さんは、やはり問題の解き方に課題があります。本来踏むべきステップが踏めていないので、ミスが発生するのは当然です。
数学の計算問題だと、講師が丁寧に解くと6-7行掛かる計算を、2-3行で済まそうとする人もいます。半分省略して、途中は暗算していることになります。
講師は思春期の生徒さんたちが嫌にならない程度に、丁寧に解くべき大切さを伝え、生徒さん自身が主体的に・丁寧に取り組めるまで繰り返し取り組んでもらいます。
しかし、中には何回お伝えしても、丁寧に取り組んでくれず自己流で解いてしまう生徒さんもいます。
なぜそうなるのか?保護者様の多くが不思議がりますが、過去の間違った成功体験によるケースが多いです。
小学生の低学年の時に、その学習の仕方、解き方で解けてしまったわけですね。
すると、その時も本来は丁寧な解き方やステップが必要だった訳ですが、そのプロセスを無視しても解けてしまったので、「ああ、こんなもので良いんだよね。」となってしまうわけです。
学年があがると、やはりその解き方では解けなくなってくるわけですが、どうしても過去の栄光にすがってしまい、正しい解き方を真正面からみつめることができなくなってしまうわけです。
何度も見本を書いて、その悪い癖を是正してもらうように仕掛けますが、その指導は非常に根気のいるものです。
生徒さんによっては、受験直前まで丁寧なプロセスを拒否し続けるケースもあります(笑)。
11月から実施する受検生の合宿勉強会の1回目で、都立過去問題の数学大問の1の計算問題が全然解けず、その時に初めて正しいプロセスを受け止めるわけです。
「ようやく分かってくれたか・・。」と我々も思うわけです。
今は学校でも生徒さんの解き方にチェックを入れるということは無いので、「それでは解けないよ?」と伝えているのは、実は塾だけなのかもしれません。
「他では言われないのに、塾だけがうるさく言う・・。」生徒さんは、そのような心象風景なのかもしれません。
「塾の先生は解き方にうるさいんだよね。俺はそんなことしなくても解けるのに!」という生徒さんがいるかもしれませんが、保護者様がその生徒さんの主張を真正面から受け止めないようにお願いします(笑)。もちろん、そんな方はいないと思いますが・・。
急がば回れの精神で、一つひとつの知識の習得、丁寧な解法、繰り返しの練習、一つずつ階段を登っていって欲しいですね。
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