偏差値って何?
よく「偏差値○○の学校」と言う言い方を聞きます。
ヤフー知恵袋なんかをのぞいていると、やたらそう言う言い方をしていますね。
でもそんなのは存在しません。
「○○の模試で偏差値○○だとB判定がつく学校」と言うものは存在します。
偏差値の求め方は、高校の数学で習いますが、簡単に言うとデータの散らばりの中でどのあたりに位置するか、ということです。
ですから、まずデータがなければなりません。
それが、模試などのテスト結果です。
模試の場合は、模試を受けた人たちの点数がデータになります。
学校の定期テストで偏差値を出すところもありますが、これはその学校の生徒がデータの母集団です。
つまり、テストによって母集団が違うので「偏差値○○」と言う実物があるわけではないのです。
それに、その学校に合格するかどうかは、その学校の入試の点数が大きくものを言います。
模試で偏差値がいくらだろうが、入試で点数を取ればいいのです。
推薦や公立高校の入試では学校の評定も関係しますが、模試の結果は直接関係ありません。
では、どうして模試を受けるのかって?
一番大きいのは、自分の得意・不得意を見極めるためです。
つぎに、試験慣れすることです。
入試は、学校の定期テストとは違う緊張感がありますよね。
対外試合でそれに慣れるためなんです。
偏差値は目安にしかなりません。もちろん、目標偏差値を大きく上回っていれば、合格する可能性は高いです。
でも、模試でD判定であっても、志望校に合格した生徒は、当塾の塾生では結構います。
模擬テストと入試の間は期間が一か月以上開いていたりするので、その間に力をつけたということかもしれません。
特に公立高校入試では、過去問演習に力を入れています。例年似たような範囲が出るので、これを繰り返しすることで力がつくのです。
中学入試や大学入試では、毎年同じような問題が出るとは限らないので、網羅的な学習が必要になります。
ただ100%身につけておく必要はありません。入試で100点取るなんてめったにいませんから。