講師ブログ:大阪大学 法学部 法学科では、どんなことを学べるか?
大阪大学法学部法学科のYです! 大学では、交渉学、会社法、法哲学といった法律系の学問に加えてマーケティング戦略やミクロ・マクロ経済など、経済系の学問についても学んでいます。 大阪大学法学部は、専門領域である法律科目に加えて、他学部の授業を受講することができる点で自由度がとても高いです! 私も、自分が興味を持った学問に幅広く触れることができる点はとてもいいなぁと思っています。 今回は、私が所属する法学部で学ぶことについて、書いてみたいと思います! 1.多種多様な法律の趣旨、適用例を学ぶ 日常生活を送る上ではあまり意識しませんが、実は私たちの生活は極めて多くの法律に支えられています。 道路交通法なんかは非常に身近ですよね。 その他にも、例えばコンビニでお菓子を買うときにも、コンビニと購入者との間に民法上の売買契約が成立しています。 もし人を傷つけてしまうことになれば、刑法に違反し、逮捕・起訴される可能性があります。 このように、私たちの身の回りには非常に多くの法律で溢れています。 そのような法律について、主要な条文を眺めながら、それが何を規定しているのか(条文の趣旨の解釈)、判例によると裁判所はそれをどのように適用しているのか といった側面から法律を学びます。 大抵の法律はインターネットで誰でも閲覧することができるようになっていますので、気になった方はぜひ検索してみてください。 しかし、法律は字面を追うだけでは、それが何を規定しているかは分かりにくいです。 したかって、学説、判例を見ながら条文を解釈することによって、各法律、各条文が何を定めているのか知ることができます。 そうした学びを通して、何をやってよくて、何をやったらダメなのかを知り、自分の将来の行動に役立てることができます。 また、将来、裁判の当事者になったときに、自分の頭でもある程度、法律に照らして事実が違法かどうかを考えることができるようになるかもしれません。 2.政治システムに明るくなる 法律と同じく、私たちの生活に深く根ざしているのが政治。 政治があってこそ社会、経済が円滑に回っているといっても過言ではありません。 そうした政治は誰が・どのようなプロセスで・何を行うことで 運営されているのかを明らかにする学問が政治学です。 政治学を通して、政治の動態をはっきりと学べば、きっと政治に対する考え方や意識も変わることでしょう。 3.論理的な思考力、表現力が身につく 法律の解釈や判例の精読、レポート作成といった作業を通して、論理的な思考力や表現力が身につきます。 現代社会でも求められるスキルの一つだと思います。 「なぜそうなるのか」といった自問自答の繰り返しによって、自分の思考体力は高校までの教育を受けてきた自分よりも遥かに洗練される事でしょう。 いかがだったでしょうか。 このブログを通して、少しでも法学部に興味を持っていただければ幸いです! では!