「慶應義塾高等学校」合格者インタビュー ~受験生・後編~
どんな子が川崎学舎が向いている? 門野坂:どんな子が川崎学舎に合うと思いますか? 山本 :色々パターンありますけど、1番合ってるのは、自分が行きたい学校があるけれどもどうしても家でやると勉強ができないとか、一応公立志望で学力的には全然届かないけれども、あわよくば早慶、MARCHを目指したいっていう感じの方には、ぜひ来てみてもらいたい。 門野坂:他のパターンはないかな?逆に、どんな子は合わないみたいなのはあるの? 山本 :一応それなりの課題量とかは出されるし、ただただ勉強が嫌いで勉強から逃げて、いつまでも立ち止まるような人。 門野坂:それは面白いな、なるほど。 山本 :自分は最後の最後で立ち止まっちゃた感が…強いていうなら。 でも、本当にできる子はどこでも、どんな塾行ってもできるとは思うので。 門野坂:ありがとう。その中でも、川崎学舎に合う子とちょっと合わない子… 山本 :大きな集団塾に馴染めない人は、やっぱり来ても(良いのかなと思います) 門野坂:なるほど。自分もそういうタイプってことだよね。 ありがとう。あと質問は2つだけ。 まず、今後川崎学舎への入塾を検討してる人たちにアドバイスをお願いしたいんですが。 川崎学舎ってこういう塾だから、こういうふうに使ったりとか、こういうふうな事考えてる人はぜひ入って欲しいみたいな。そういう事言っていただけると。 入塾を検討中の方へ 山本 :基本的に1ヶ月の中で26~27日間は開いてることが多いので、やっぱりほとんど毎日自習しに行けるのは強いところだと思うし、中1、中2で思うように結果が出ない時も、中3の時にちゃんと向き合うことができれば、俺みたいになんとかなると思えるので、川崎学舎以外だとしも、めげずにやっていくべきだと思うし、自分の場合は川崎学舎だったから中3の時にめげずに向き合っていけたと思う。 門野坂:なるほどなるほど、めげずにやると。 川崎学舎だったからこそめげずにやれる人もいるかもしれないかなって、ところを話してくれたと思うのですが、 リョウマにとって、川崎学舎っていうのはどういう存在だったかを振り返っていただきたいんですが。 川崎学舎をひと言で表すと? 山本 :難しいですけど、ひと言でいうなら塾ではない。 門野坂:おぉ〜面白いね!塾ではない! 山本 :結局受験に必要なことをやってるわけだし、受験の入試問題に向けたってものなんですけど、でもその雰囲気だったりとか… 自分がここで勉強していく中での仲間とか先生の雰囲気は1番大きい。 これも言語化するのが難しいんですけど、大体の塾って、行って授業受けて宿題出されて「これやっておいてね」って感じが多いと思うんですけど、ここはそもそも自習の時に先生と話せる。 別に勉強面の話だけじゃなくて、学校での出来事とかも話せるし、やっぱりこれ何回も言ってますけど、授業もその人によって色々やること変えたりとか、普通に集団で授業をすることもあったりとか、色々と特徴のある場所。 門野坂:本当に1人1人と話したりとか、1人1人によってやり方を変えたりとかは、僕らもしていきたい思ってるから、伝わってくれてたらいいなと思ってて。 ありがとうございます。塾ではない存在として紹介してくださって。 山本 :まぁ学舎ですしね。 門野坂:そうですね、学舎として。 まぁ、短い方は一旦これで終わりにしようと思います。改めて、慶應義塾高校に合格した山本リョウマ君、本日は来てくださって本当にありがとうございます。 山本 :ありがとうございました。 門野坂:ということで、特別編のインタビュー行きたいんですけども。間髪入れずに。 質問は結構シンプルで、僕らの先生方の特徴を喋ってほしいのと、中1のエピソード、中2のエピソード、中3のエピソード、あとフリートークがあればってことで、4問だけ喋って欲しい。 今村はこういう人で、門野坂はこういう人、っていう川崎学舎の先生たちの特徴をぜひ言葉にして教えてほしいんだけど。今村君からどうですか? 川崎学舎の先生たちの特徴——今村先生編 山本 :今村先生は最初はすごい爽やかな感じで… 門野坂:はいはいはいはいはい!最初はね。 山本:誰にでも優しそうな先生だと思うんですよ。 でも、やっぱりやっていくと、だんだん、だいぶ適当なんだなって。 門野坂:人間らしい発見だね。 山本 :でも、なんかそういう環境とか社会に対して考えてるんだ、そんなに考えてるんだっていうのは結構… でも…すごい友達いないんだなって…自分と同じようなタイプで。 門野坂:明るくて適当で色々考えてる。で、友達いない。 なんやねん、それ!(笑) 教え方の特徴も一応、先生としての特徴みたいな… 山本 :教え方の特徴は、自分達のこと1番よく見てくれるし、自分に何が足りてないのかっていうのをちゃんと分析してくれる。 門野坂:なるほど。やっぱり分析が鋭いのが特徴。 ありがとうございます。 川崎学舎の先生たちの特徴——門野坂先生編 門野坂:ちょっと恐縮なんですけど私も、どんな人なのかを聞いてる人に、ぜひ教えていただきたいなって思うんですけど…恥ずかしいですね、気恥ずかしい。 山本 :印象面では大手企業に新入社員として就職します、みたいな感じの。最初はそんな感じだった。 門野坂:したかったしね。 山本 :でも、なんか過ごしていくと、あ、でも向いてないんだって。 この人はそういう世界線で生きる人間よりも、こういうとこでやってく方が向いている気も… 門野坂:ありがとうございます。 なんか人生相談してる気分。 山本 :やっぱ驚かされたのは、人付き合いの多さだし、もちろんいい所もいっぱいあるし、誰とでもコミュニケーション取れる能力ってのは、なかなか持ってないものがあると思う。 門野坂:ありがとうございます。 先生としてだと、どうなんですかね。先生らしくない自覚あるんですけど、ちなみにね。 山本 :中学校の先生としてやっていくのは人気があると思いますけども、公立とか小学校とかでも人気が出そうではあるけれども…でも、あんまり深いところまで授業できないから、本人が満足できなそう(笑) 教え方としては、そもそも教えているところが納得しにくいところが結構多いので、どうしても話聞いた時に、ん?ってなりがち。 門野坂:そうだよね、国語を中心に深みみたいなところを目指してるからね。 山本 :それは、でも教える分野の問題な気もしますけどね。 あと、日によってテンションが違うので分かりやすい。 門野坂:ありがとう。 なんか、もう人間として見られてる感がすごい面白くて。 ありがとうございます。 いや、おもろいね。自分を知る機会として。 山本:先生というよりも、アドバイザーとしてな感じ。 門野坂:確かにスタンスそんな感じがするよね。 分かりました。ありがとうございます。 じゃあ、エピソードトークを3発いきたいんですけど やっぱ、山本君の有名な話といえば、散々擦らせてもらってますけど、中学1年生の時の… 入れなくてね… 今だから言える、マル秘エピソード 山本 :中学2年生の冬くらいからの話に… 門野坂:だめだよ。そんな出来上がった話しちゃだめだよ。 両親に車で送ってもらったけど、入れなくて車の中で泣いてるっていう、有名なレジェンドトークがありますけど、あの時の心境を改めて教えてほしい。 山本 :心境は「行きたくねー」って感じ。 門野坂:どこら辺なの特に?何がこう… 山本 :正直、もう覚えてないところも多いし、ぶっちゃけあの時何考えてたかよく分からないですけど、とりあえず塾に行きたくなかったってのは間違いなくて、宿題とかもめんどくさいし。 でも、頭良くなりたい、だから辞めたくはない。 門野坂:そういう気持ちが同居してたわけだ。 なるほど、じゃあ次はこれ。 これがやっぱり僕は1番印象的なんだけど、中2の夏休みに英語の文法書1周やってこいみたいな。 あれが終わらなくて、宿題やる価値あるかみたいなトークを展開してくれてて、あれ結構印象的なんだけれども。 どうだったのかな、夏休みの宿題終わらなくて、宿題の価値について喋るみたいな。 山本 :今でも自分の中では片付いてないです。 なんかやっぱり今慶應に合格したって感じで見せられちゃうと、宿題はやったことを定着させるためとか色々ありますけど。 でも、あの時は生きる理由みたいなのを同時並行で考えて、いい会社に就職するみたいなそういう回答を嫌ってたから。 それもあって、いい学校行って、いい会社に入ることが生きる理由にするのが嫌だったし、今でも納得していない。 正直、回答まだ片付いてないところがある。 門野坂:いや面白いよね。 そこちょっと補ってくと、僕自身も葛藤あってなんでかっていうと、別にリョウマは宿題 1回やれば覚えられるから、定着のために何度も何度もやらなくてもまあいっか、みたいな思いもあるよね。 確かに、それはすごい分かる。 その時の引き合いとしていい会社に入る。それは課題とかやることが決められているのも分かるんだけど、別にそれに僕は納得してないからみたいな。 だから、結構言ってること変わらないなと思って。 やっぱり、そういう生き方は今でも模索してるから、中2の夏の思いと今の思いは意外と変わってないというか、まだ決着ついてないっていうところになるのかな? 山本 :思いが変わってないというよりは、結局あの時の疑問にまだ決着がついていない。 今も勉強、宿題に関する価値があるのかという疑問とか、もうあんまり考えてないですけど、結局振り返ってみると、疑問に価値があると言い切ることはどうしても今はできないし。 門野坂:それは確かに将来像が確定したら、価値があるかないかについてはもう少しビシッと論じられそうだね。 ちょっと保留の問いということで。 中3の春先、洞察はできるけど適当な今村君に対しては、色々思うことがあったとは思うんだけれども、その時の心境とかも、もし差し支えなければ教えて欲しいんだけど。 「もう辞めよう」と思った、中3の春 山本 :あれはうるさいなと思いながら。 門野坂:結構あの瞬間の言葉だけ切り取ると、もう大っ嫌い、教わるのも嫌だみたいなところもあった気がするんだけど。 山本 :間違いない。 門野坂:どう処理していったのかね。 山本 :あの時の気持ちは完全には再現できないですけど、やりたくないけれども中1から2年間やってきて、最後の最後で辞めるのはそういうのも悔しくて。 門野坂:そうなんだね。なるほどなるほど。 ありがとうございます。 ネガティブなところを拾ってみてなんでかっていうと、ネガティブなのに勉強しきって慶應っていう1つ結果を取ってるから、あえてそこに着目して喋ってみたんだけど、リョウマは、なんかこの川崎学舎らしいなって思った話とか、本当に話したい話とかエピソードがあれば、語って欲しいんだけどもなんかある?ネガティブトークばっかり拾ったじゃん。なんか面白がって聞いてみたかっただけなんだけれども。 山本 :なんやかんや、最後まで諦めようとはしなかった。 個人的には天才型な人とは違って、届くか届かないかという所にいる人に関しては、諦めの悪さって受験には強いなって。 門野坂:宿題のやる意味から派生して生きる意味を問うみたいな、そういう思慮深さがあったからこそ、粘り強く考え続けて受験の結果に繋がった側面もありそうだなって思うし、それこそのリョウマだよなっていうのは思ったな。 諦めの悪さって、めっちゃいい表現だなと思って。 山本 :公文やってる時も、辛い辞める嫌だってなるけど、じゃあやめる?っていうと、嫌だってなって、なんやかんや諦めが悪い。 門野坂:みんな諦めが悪いと。 山本 :諦めが悪い。 それがよかった。 門野坂:それが良かった。 ありがとうございます。 ただただ、ここは最後の方は面白話として…まぁよく諦めずに最後までやりきって、慶應に受かって、本当に驚いた。すごいなと思う。 改めて本当に合格おめでとう。 今日は長々とインタビューに付き合ってくれて、ありがとうございました。