【立花ゼミ】入試過去問 1周目の取り組み方と注意点
こんにちは、
尼崎市にある1中学校専門塾、立花ゼミナールです!
高校受験対策で過去問に取り組むとき、
「本番と同じように時間を計ったほうがいいのでは?」
と思う人は多いでしょう。
しかし、過去問演習の最初の段階では時間を計らないほうが効果的です。
それには、はっきりとした理由があります。
過去問の最初の目的は「分析」
過去問を解き始める一番の目的は、点数を取ることではありません。
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どんな形式で出題されるのか
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よく出る単元は何か
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自分はどこでつまずくのか
こうしたことを正確に把握するために過去問を使います。
時間を計ると「間に合うかどうか」に意識が向き、
問題の中身を冷静に見ることができなくなります。
最初はじっくり解き、問題を理解することが最優先です。
実力不足と時間不足を分けて考えるため
時間を計らずに解くことで、
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時間があれば解ける問題
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時間をかけても解けない問題
をはっきり区別できます。
もし時間を計ってしまうと、
「解けなかった=時間が足りなかった」
と勘違いしやすくなります。
しかし実際には、
知識不足や解き方の理解不足が原因であることも多いのです。
正しい原因を見極めるためにも、最初は時間制限を外します。
焦りによるミスを防ぐため
初めて解く過去問は、
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問題文が長い
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記述が多い
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見慣れない形式
など、精神的な負担が大きくなりがちです。
そこで時間制限をかけると、
本来なら解ける問題まで落としてしまい、
「自分はできない」という誤った印象を持ってしまいます。
過去問は自信を失うためのものではありません。
実力を伸ばすための教材です。
正しい解き方を身につけるため
受験問題では、速さよりも
正しい考え方の流れが重要です。
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なぜこの式になるのか
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なぜこの答えを選ぶのか
こうした部分を確認しながら解く段階で、
時間を気にする必要はありません。
正しい解法が身につけば、
スピードはあとから自然についてきます。
時間は「後から」鍛えればいい
理解が不十分な状態で速く解くことはできませんが、
理解ができていれば、練習によって必ず速くなります。
そのため、過去問は
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時間を気にせず解く
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間違いを分析する
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解法を定着させる
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その後で時間を計る
という順番が、最も効率的です。
まとめ
過去問を最初から時間を計らないのは、
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出題傾向を正しく分析するため
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本当の弱点を見つけるため
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焦りによるミスを防ぐため
です。
時間を計るのは「慣れてから」。
この順番を守ることが、合格への近道になります。
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