【城南ゼミ】 小学生の読書について
「子どもに本を読んでほしい」「読書習慣を身に着けてほしい」
そう考える保護者様は、少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもたちの読書についてお伝えしたいと思います。
小学生の読書冊数 増加について
全国学校図書館協議会の調査によると、2024年の5月1か月間の平均読書冊数は、小学生が13.8冊、中学生は4.1冊、高校生は1.1冊とのことです。
また、グラフから過去30年と比較すると、小学生は平均読書冊数が上昇し、中学生は微増、高校生はほぼ変化なしという結果が出ています。
また、朝の読書推進協議会が行った「朝の読書」アンケートによると、小学校では8割の学校が朝の読書を行っていることが分かります。
このことから、小学生は本に触れる機会が多く、読書をする機会に恵まれているのではないかと考えられます。
しかし、読書に関する苦手意識等の調査結果によると、本を読むことが苦手に感じている小学生の約4割が「本を読むのに時間がかかる」と回答しているということが分かります。
また、「本を読んでも内容がわからないことが多い」「文字を読むのが苦手である」と回答した小学生もそれぞれ約2割いました。
2つの調査結果から、小学生は読書に触れる機会が多い一方、本を読むことに苦手意識を感じている生徒も少なくないことが分かります。
つまり、小学生は読書の機会は多いですが、一部の小学生にとっては、本を読む=インプットに偏っているのではないかと考えられます。
インプットに偏ってしまうと、勉強と同じで新しい物事を身につける効率が下がってしまう可能性があります。
読書はインプットと合わせて、アウトプットを行うことで読解力がつき、本の魅力を感じることができるのです。
では、読書=インプットだけでなく、アウトプットもするにはどうすればいいのでしょうか。
アウトプットの一案としておすすめなのが、読書感想文です。
本のあらすじを書いたり、気になった部分をまとめたりすることがアウトプットとなり、物語の情景や新しい言葉が身につきやすくなります。
小学校の低学年や、文章を書くのが苦手なお子様には、お子様が本を読んだ際に「どこがおもしろかった?」「なんで面白いと思ったの?」など、
保護者様が発問して、お子様に答えてもらうことも充分にアウトプットになりますので、一度試してみてください。
今回は、小学生の読書に対する苦手意識と、読書にもインプット・アウトプットが必要であることをお伝えしました。
特に、小学生は年4回、塾内で読書感想文を書く機会がありますので、読書のインプット・アウトプットの機会として、ぜひご活用いただければ幸いです!
【参考】
・全国学校図書館協議会,「第69回学校読書調査」,
https://www.j-sla.or.jp/material/research/dokusyotyousa.html,2025/7/23
・朝の読書推進協議会,「「朝の読書」2025年アンケート」,
https://www.tohan.jp/csr/asadoku/,2025/8/27
・文部科学省,「子供の読書活動の推進等に関する調査研究 報告書」,
https://www.mext.go.jp/content/20210610-mxt_chisui02-000008064_2801.pdf,2025/7/23
