☆ 褒めるより喜んじゃいましょう! ☆
例えば、夕食後、ご主人から
「今日の夕飯、すごく手が込んでるね。お前も腕をあげたな~」
と言われるのと、
「今日の夕飯も、すごく美味しかった!美味しくて食べ過ぎてお腹が苦しい!」
と言われるのでは、どちらがよりうれしいでしょうか?
よく味わっていただくと、多くの方が後者を挙げるのではないでしょうか。
前者は、褒め言葉です。うれしくない訳ではありませんが、
世界一の料理人から褒められたのならともかく、家族からの褒め言葉では、
「あなた何様?」と、私なら心の奥でつぶやきそうです。
一方、後者では褒められた感じではありません。
ただ、事実として「美味しかった」と伝えています。
さらに、美味しかった証拠に「苦しくなるほどに食べてしまった!」と伝えています。
これほどまでに、美味しかったとご主人や家族に満足してもらえたら、ルンルン気分になりそうです。
よく、子どもを褒めて育てなさいと言われますが、実は、
褒められれば嫌な気持ちにはなりませんが、
自分のしたことが相手に喜んでもらえたというメッセージほどのうれしさや、やる気には敵いません。
お子さんが、何かに喜んでいたら、喜びの意味がよくわからなくても、
「あなたが喜んでいるからお母さんもうれしいわ」と、一緒に喜んじゃいましょう。
勉強や部活動、その他で、何かお子さんが達成したことがあれば、
ただ一緒に喜んでしまいましょう。仮に、お子さんがそれほど喜んでいない様子でも、
保護者が勝手に喜んでしまいましょう。
お子さんはクールな振りをしているだけかもしれませんし、
仮にそれほどの喜びを感じていなかったとしても、
お母さんやお父さんが喜んでいる姿に、
自分が成したことの重要性に気づくことにもなるでしょう。
それが、お子さんの自信となります。
決して、「よくやった!」、「エライわ!」なんて、褒めないことです。
ただただ、親しい友人の成功を共に喜ぶように・・・。
仮に全体を喜べなかったとしたら、部分的に喜びましょう。
親:「今日の野球の試合に勝てて良かったわね」
子:「うん。でも、全然ヒット打てなかったし・・・」
親:「ヒットが打てなくてがっかりしているんだ・・・」
子:「それはそうだよ。みんなヒット打ったのに・・・」
親:「そうね。みんないいヒット打ってたもんね。
でもね、あなたの送りバントが成功して、まわりまわって得点になったじゃない。
お母さんうれしかった。あのバントが成功してなかったら、得点に結びつかなかったもんね。
ヒットは打てなかったけど、あなたはあなたの仕事をきちんとしたことがうれしくて仕方ないわ。
次はヒットでもチームに貢献できるように練習してね」
子:「うん!」