2024.05.07
数学の途中式の大切さ [代表:宮谷]
昨日から各個別学習のセルモ町田教室では、GW明けの授業が始まり、並行してGW前・GW中にお問い合わせ頂いた生徒さんの体験学習を実施しています。
数学や算数の体験学習をまずはじめに受けていただきますが、これはいくつかの理由があります。
①多くの生徒さんが、今の学習指導要領の数学・算数に苦戦している。
②数学・算数の苦手は、理科など他の科目への影響も大きい。
③受験で数学の無い試験はほぼ無い。
④将来、社会人になった時に困る場面が増える(特に算数)。
等があげられます。
そして体験学習実施前に、プレテストというものを実施し、現状の数学/算数の状況をチェックしてみると、こちらも苦手にしている人は共通点があることがわかります。
①数学・算数の各単元の用語や構造・仕組みが理解出来ていないことが多い。
②計算問題では途中式が自己流になっている。
③字が小さく乱雑で読みづらい。
③は人によりけりですが、①②は概ね多くの生徒さんに共通しています。
数学・算数は、各単元がどういった意味を持つ単元で、その用語や仕組みを正確に把握していないと、そもそも解くためのスタートラインに立つことが出来ません。問題の指図が理解出来なかったり、教科書や問題集の解答を見ても何を意味しているのか理解出来ませんからね。
また、多くの問題に計算が必要となりますが、正しい処理方式やステップを踏まないと精度高くスムーズに解けません。もう少し踏み込んで言うと、大雑把に解いたり自己流で解くと間違うように問題が設計されているのです。
問題作成者の意図を汲み取って・・というのは、小中学生には難しいところがありますが、とにかくスタンダードに丁寧に問いていくことが何よりも重要です。
精度が落ちるとテストでは点数が取れませんし、セルモの授業でも類題演習でループしてしまうことになるので、大雑把・自己流で解いている生徒さんは「自分の解き方は精度が低く、アプローチを変える必要がある。」と強く認識を持ちましょう。
しかし、長年数学・算数を苦手にしている生徒さんほど、このアプローチの修正に時間が掛かります。
単純に面倒だから変えたくない人もいますが、それよりも多いのが何年も掛けて自分なりの解き方を構築してきたので、ある意味それを変更するのは自己否定に繋がる・・・というタイプの生徒さんです。
「その解き方は問題は解けないと思うけど、なぜそのやり方をずっと続けるの?」と聞いてみると、「これで解けると思うから。」と回答する生徒さんが意外と多いのです。
不思議なものですが、「この解き方で解いたほうが、精度も高くスピードも上がる解法」よりも自己流の解き方を優先してしまうのです。
こういったことからも、固定的概念が強く固着してしまう前に、苦手はなるべく引っ張らず、早期に改善することが大切なことがおわかり頂けるかと思います。
傷が浅いうちに修正すれば、それほど築いてきたプライドを傷つけること無く、改善・修正することが出来ます。
「苦手」という一現象で捉えずに、その裏に潜んでいる「原因・今後への影響」を分析しフォローしてあげる必要があるでしょう。
体験学習に来られている生徒さんの多くは、成績の改善に取り組みたい気持ちをお持ちです。そういった気持を持っている絶好のタイミングで、しっかり時間を確保し改善対策に取り組んで下さい。
コツコツ・丁寧に頑張れば、先々きっと明るい未来が開けますよ。
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