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「学ぶことの意味がどんどん消えていく!?」

中学1年生250人の半数超、理科の課題で同じ間違い
…教諭の違和感の正体は生成AIの「誤答」
(読売新聞 3月6日)

〇東京都内の私立中で2月、1年生の半数超が理科の課題に対する解答を間違う事態が起きた。
原因となったのは、生成AI(人工知能)が表示した“誤答”。
食品大手会社がホームページ(HP)に載せていた記述を基に生成し、生徒たちが書き写していた。
男性教諭に記述の誤りを指摘された同社は、誤解を招きかねない表現があったとして修正した。

〇2月上旬。都内の私立中で1年生に理科を教える男性教諭(34)は、
授業で出した課題の解答をチェックしていて違和感を抱いた。
最初にチェックしたクラスで、多くの生徒がほぼ同じ文言で解答。
気になって調べたところ、6クラスで計約250人いる1年生のうち、半数超が同じように間違っていたことが分かった。

〇男性教諭が試しに、インターネットで課題を検索すると、原因はすぐに判明した。
検索サイトに搭載された生成AIが生徒の解答と同じ文言を生成し、表示していたからだ。
生徒たちに検索サイトの生成AIを使って書いたか尋ねたところ、各クラスで6~7割の生徒が手を挙げた。
ネットの利用は許可していたが、多くの生徒が、生成AIの回答について正確性を確かめずにそのまま書き写し、提出していた。

〇男性教諭は、生成AIがどの情報に基づいて回答を生成したのかも調べた。
出典として挙げられていたのは食品大手会社のHPだった。
(記事の文章の固有名詞等を一部変更しています)

 

◇今回の記事を見て、驚いたことがある。それは、学校における宿題の意味や、
こどもが何かを学び取ることに対する批判的検討が、全くといっていいほどないことだ。
この記事の最後に、AIの活用に関して、注意喚起のコメントを載せてはいるが、それだけだ。
インターネットを活用して調べるのは良いが、それを鵜呑みにせず、
教科書等で確認して、課題を提出すれば良いという趣旨で、記事が終始している。
時代が変わったのだから、それで良いのだということらしいが、果たしてそうなのだろうか。

◇子ども時代に、簡単になんでも手に入る経験をさせるだけでよいのだろうか。
何かを学ぶために、人間が、どのくらい自分自身と時間と他者とその学ぶ対象と格闘するのか、
この経験を子ども時代に奪い取ってしまって良いのだろうか。

◇自分の思う通りにはいかないことや、努力しなければ手に入らないこと、
身につかないことを経験させることを、子ども時代にすっ飛ばしてよいのだろうか。
時代がどんどん変化する中で、便利になっていく中で、
あえて教育は、不便を経験させることではないか。
今回の記事で、私はこれからの世代の大人がどうなってしまうのか、ちょっと不安になってしまった。

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