消しゴムって要りますか?
…不要でしょう。というか、こいつこそ諸悪の根源、勉強の大敵!
学力向上を妨げるためだけに産まれたとしか思えません。
消しゴムを使ってなんかメリットあります?
ただただ、腕が疲れて机の上にゴミが散らかっただけ。それ以上、何も産んでません。
生産性皆無! むしろ消す作業をしている時間、その消しカスを処理する時間に、英文和訳の一つ、方程式の一つ、できるでしょうに。
勉強を進めていくと間違うところはたくさんあります。計算などで間違う、スペルをうろ覚えで書き間違う、勘違いして書き損じるということはよくあります。当然のことです。
ただし、ここで消しゴムを使うと、正しい答えで簡単にリセットされてしまい、その間違いがなぜ起こったのかもよく考えないうちにリセットされて、心に残らなくなってしまいます。仕上がりがきれいで見やすくなるというメリットはありますが、二度と間違わないように心に残すという意味で、消しゴムは使わないほうがよく身につくものです。
消してしまっては確実にモノにするのはかえって遅くなるということです。消しゴムは使わないようにしましょう。
むしろ、自分のミスの傾向を把握できるようなノートこそ有効なのです。
たとえば、英語の問題をこなしているときに、一度はでてきた、一度は覚えたはずの単語や熟語をミスったときほど悔しいことはありません。
そのような場合、確実にモノにするには、間違えたものだけを記録する「ミスった集」というノートをつくることです。とにかく意味のあいまいなもの、スペルのうろ覚えのもの、片っ端から書き留めて、週に一度は開いて覚えなおすというものです。覚えたものは跡が残るように一本線で消していきます(消しゴムはだめ)。 こうするとどんどん覚えていく楽しみも味わうことができます。
計算ミスにしてもそうです。
計算を間違えた行があったとして、すぐ下の行に改めて書き始めればいいのに、わざわざ消して書き直す。
しかもその際に、必要な数字まで消してしまったり、消し方が不完全でプラスマイナスの符号を見間違えたりと、計算ミスのオンパレード。
そして、中には間違えることが恥ずかしいのか、書き直して、正解を書いてしまったりして、ノートに○をつけて終わりにしちゃう子もいます。歯痛いのに歯医者に行かないみたいなもんですね。
試験勉強って、間違えたところ、知らなかったところを明らかにして、そこを集中的に徹底反復することにより、どんどん穴をふさいでいくものです。結局、間違えたところを放置したままだと、必ず同じ間違いを繰り返します。
そして、解いて間違えたところはテキストに必ず×印を残しておくことが必要。かならず解きなおします。
間違えたところに目をつぶり、正解を写しておしまいというのでは単なる作業ですよ。
消しゴムの使用とはとどのつまり、ただただ、腕が疲れて机の上にゴミが散らかっただけなのです。
それ以上、何も産んでません。生産性皆無!意味があるとしたら、腕の筋トレか? 勉強中に?
計算ミス、スペルミス、こういった、もったいない失点こそ、あなどるなかれ。
消しゴムなぞ一刻も早く捨ててしまいなさい。
こういうところから、勉強の仕方そのものの学習が始まります。