上野で名画を見てきました。
ゴッホの絵を初期から振り返るゴッホ展が2021年9月18日~12月12日までの期間上野の東京都美術館で開かれていました。 私が見に行った11月のはじめはまだ、空いていて予約をしていなくても当日券で入場ができる状態でした。 次第に鑑賞者が増えてきて、最終日に当日券を購入できた人は午前7時40分までに、美術館前に並べた人に限られるほどになりました。 画家になった当初に盛んに描いていた農民の絵から始まって、印象派の影響を受けて作品が明るくなった頃の絵、 亡くなる前数年間の絵も展示されており、時間を忘れて楽しむことができました。 ゴッホは心が繊細なために、精神障害の発作を起こしたり、自分の耳を切りつけたりする事件を起こしました。ただ、亡くなる少し前に描かれた絵を見ると、心が病んだ人が描いた絵ではありません。 私が好きなこの絵(下の方の画像)もありました。亡くなる1年ほど前に描かれた絵です。 病院の庭に咲く花々を色鮮やかに描いています。今見えている景色が心地よく、生きている喜びにあふれているような気がします。この時、ゴッホの精神状態は普通だったのだと思います。 37歳という年齢でこの世を去った、人々を釘付けにする絵を描いた画家が、さらに作品を作成し続けていたらと思うと惜しくてしかたありません。