☆ 子どもの理解の仕方 ☆
落語にある「目黒のさんま」という噺は有名です。 殿様が、外出先で偶然、庶民的に調理された低級なさんまを食したところ、 殿様用に屋敷で調理されたさんまと比較して美味しかったところから、 「さんまは目黒にかぎる!」と下る噺です。 さんまが美味しかったのは、目黒という土地ではなく、 あくまでも黒く焦げた、骨を抜いていない庶民的な調理法にあったのですが、 殿様は目黒という場所に紐づけたのです。 きっと家来は、殿様が何を言っているのかわからなかったことでしょう。 なぜ、さんまと目黒が結び付くのか・・・。 親子関係でよく、親が、 「自分の子どものことがよくわからない」とか、 「子どもが何を考えているのかわからない」という訴えをよく聞きます。 また、子どもは子どもで、 「親は、自分のことを少しも理解してくれない」と訴えます。 以前、宇宙人という比喩が流行したこともありましたね。 確かに、宇宙人とは、文化、文明が違い過ぎて、理解できないかもしれません。 親子関係で、宇宙人とは悲し過ぎます。 このような事態は、親も子も、自分の価値観(自分の見方)、 信念(思い込み)で、相手を理解しようとしているからです。 逆に言えば、相手の価値観や信念を理解しようとしていないのです。 それは、わかるけど、 「子どもが話をしてくれないので、理解しようにも理解できない!」 という悩みもあるかもしれません。もし、そうならば、 まだまだ、親が子どもを理解しようとするステージに立てていないかもしれません。 子どもが、「本当に話を聞いてくれそうだ」と感じれば、話をしてくれます。 だって、友達とは、話をしていますよね。 そうなんです。 「子どもを理解しよう」、 「子どもに話してもらおうと思う」なら、 親は子どもの友人のような姿勢で子どもと接し、 話しやすい環境を準備することなのです。 友人だったら、 「へー。そうなんだ」、「それでどうしたの?」という相槌、 「それは、頭に来るね」という共感、 「それは、~したら良いんじゃない?」という意見言葉 (自分の個人的な意見だと相手に伝わる言い回し)などが、 頻繁に行われているのではないでしょうか。 子どもを批判したり、話を急かしたり、 一方的に親の意見を押しつける等の姿勢を棚上げして、 子どもに安心・安全な環境を整えれば、 子どもは自由に自分の気持ちを伝えてくれるようになり、 凡そ「子どものこと」、 「子どもが考えていること」を分かり合えるのです。