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【千里丘ゼミ】目的が変わると行動が変わる

こんにちは。千里丘ゼミナール室長の上井です。

今回は目的が変わったことによって、行動が大きく変わった話です。

 

【ある科学者の場合】

若き日のアルベルトは、大学を卒業したあとも学界で職を得られず、

特許局の技師として働いていました。
当時の彼の目的は、決して「世界を変える理論を打ち立てること」ではありませんでした。

「生活の糧を得ること」
「安定した仕事を続けること」

そのため、大学に残るための研究業績づくりや、教授たちとの人脈づくりにはほとんど時間を割きませんでした。

代わりに彼が選んだ行動は、意外なものでした。

特許局での仕事を、あくまで「生活を支える手段」と割り切り、
余った時間と精神的余裕を、自分が本当に疑問に思う問題に注いだのです。

やがて彼の目的は、次第に変わっていきます。

「職を得るために評価される研究をすること」から
「自然の仕組みを、自分が納得できる形で理解すること」へ。

 

この目的の転換が、彼の行動を決定的に変えました。

 

・権威ある学会の流行テーマを追わなくなった

・他人に理解されるかどうかより、自分が腑に落ちるかを重視した

・論文を書く前に、徹底的に思考実験を繰り返した

 

その結果、1905年、彼は

 

・特殊相対性理論

・光量子仮説

・ブラウン運動の理論的説明

 

という、物理学の土台を揺るがす論文を次々と発表します。
この年は後に「奇跡の年」と呼ばれることになります。

アルベルトは後に、次のような趣旨の言葉を残しています。

「私には特別な才能はない。
ただ、情熱的に好奇心を持ち続けただけだ」

これは、
評価や地位を目的にするのをやめ、
理解そのものを目的にしたことで生まれた行動
を象徴する言葉です。

このエピソードは、目的が「外から与えられる成功」から
「内側から湧き出る問い」へ変わったとき、
人の行動と成果は根本から変わる
ことを教えてくれます。

 

今年、これに近いことがある生徒さんの中でおきました。

その結果、今までなんとなく勉強していたものが

「意図を持って勉強する」ようになり、

成績は飛躍的に向上しました。

過去の自分に対して憤りを感じている言葉が

口から漏れていましたが、同じように、この先の自分が

今の自分を褒めてくれる、感謝してくれると思います。

希望を持ってこの先を歩んでくれればと思います。

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