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加速する宇宙開発競争! 理系を目指す生徒さんは注目!! [代表:宮谷]

すでにSNS等でその映像をご覧になった方も多いと思いますが、スペースX社の新型巨大宇宙船「スターシップ」が発射に成功し、さらにロケット部分の再利用を目的として、発射台に帰還させキャッチするという大技を成功させました。

 

出処:スペースX社

【速報】スターシップ ロケット空中キャッチに成功 5回目の打ち上げ スーパーヘビーがメカジラに帰還

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3b776e95f610605e7c1ff0a7db06ceb3d49606c1

 

すでにロケット自体の帰還は成功していましたが、発射台でキャッチするというのが今回の新たな成功です。

 

出処:スペースX社

現在、宇宙ロケットの開発競争はアメリカ・日本・ヨーロッパ・中国・インド・韓国と多くの国が参入しています。

 

位置衛星・通信衛星・気象衛星など、様々な衛星が一般生活や各国の軍事・安全管理に活用されているからです。

 

スペースX社が飛ばした衛星によるスターリンクという高速衛星通信サービスは、月額1万円程度で高速インターネットが使えるので、日本の被災地でも大いに活用されていますね。有人宇宙旅行の募集も開始されています。

Starlink」(スターリンク)とは?–料金や使い方、仕組みを解説:2024年6月10日更新 - UchuBiz

出処:スターリンク社

 

ところで、個人的にはこのロケットの再利用には疑問があり、宇宙ロケットはロケット部分が一番高価なため、再利用出来たらコストが下がるということでしょうが、高温で熱せられたロケットを再利用することは、新造するより大変なのでは無いか?ということです。

 

実際の日本のロケット会社の代表である稲川貴大さんが試算した所、10%程度のコスト削減にしかならないとのことでした。

↓分析資料

https://note.com/ina111/n/nf78cf6cff393

 

再利用による安全性の低下もあるでしょうから、再利用が一概にも良いとは言えないようです。

 

私の意見ではありますが、この再利用プロジェクトで一番の成果は「ロケットの制御技術が飛躍的に向上」したことでは無いか?と考えます。

 

ロケットが着陸するには、ロケット自体の重さはもちろんのこと、地形や風・気温などあらゆる条件を考慮しなければなりません。そういった知見が高まることで、将来の有人飛行・旅行や惑星への着陸に活用出来るのでは無いでしょうか?


ちなみに、月への有人着陸は1969年にアメリカのアポロ11号が成功していますが、1972年のアポロ17号を最後として以降誰もチャレンジしていません。無人での月への着陸は各国が何回か成功しています。

アポロ11号、月着陸からきょうで55年 宇宙探査は新時代 解剖 経済安保 スペースウォーズまとめ読み - 日本経済新聞

これは主にコスト面の問題とされていましたが、ここ数年で再び月面への有人飛行を検討するプロジェクトがいくつか動き始めているそうです。アメリカのアルテミス計画や中国でも独自の計画が立ち上がっています。

アルテミス計画総まとめ! 2020年代の月面開発はどこまで進むのか | 宙畑

アルテミス計画の目的は、月への再有人探査を通じて持続可能な宇宙探査への基盤を築くことだそうですが、持続可能な宇宙探査とは何を指すのか曖昧なところがあり、アルテミス計画は延期を重ねています。

 

スターリンクのように、実利の有るサービスが宇宙開発の中心になりそうです。いずれにせよ、理系を目指す生徒さんにとってはとても興味のある話です。

 

 

最後に、宇宙開発競争の特番がありましたのでリンクを貼っておきます。

 

 

なかなか興味深い取材でしたので、是非親子でご覧下さい。

 

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