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【豊中第3ゼミ】第3ゼミ 英語小話【第三回】

こんにちは!

豊中第3中専門の個別指導塾、豊中第3ゼミナールの松濱です!

 

現在第3ゼミでは2学期に向けての予習、または期末テストの結果を受けての復習が進んでいっております。

そんな中、英語の勉強をしている生徒からよく聞こえてくるのは…

 

「なんでこのスペルでこんな発音をするん!?」

 

という文句です。

 

確かに英単語を覚える上で、悩まされるのはスペルと発音のずれが多いと思います。

「『Wednesday』と書いてウェンズディ…?どこに『ン』の音があったんや…?」

というもやもやを抱えながらウェドネスダイと無理やり覚えるのは中1の誰しもが通る道。

 

そもそも

「文字の一つ一つが音をあらわす『表音文字』であるアルファベット」

を使っているのにスペルと発音が一致していないのはどういうことなの…?と思ってしまいますよね。

 

この疑問、実は英語圏の人々からも同様に思われているようで、

「lough」ラフ→ghはf

「women」ウィミン→oはi

「nation」ネイション→tiはsh

と不規則な発音をしているものを抜き出して

「『ghoti』でも『fish』と発音できるでしょ?」

というジョークが作られたりしています。

 

ネイティブですら疑問を抱くこの発音の不規則性はどこから生まれてしまったのでしょうか?

 

その原因として大きなものが一つ

それは

「大母音推移」

という現象です。

 

大雑把にいうと、英語の持つ長い歴史の中で

「母音を発音する際の舌の位置がずれてしまった」

という変化のことです。

日本語で言うと、アがエ、エがイ、オがウの音に変化したような感覚です。

この変化によって、

クレーンと発音されていた「clean」という単語はクリーンになり、

ゴードと発音されていた「good」はグードに変わっていったのです。

 

なぜこの「大母音推移」が起ったのか?という理由については、実は詳しくわかってはいません。

1つには、「『黒死病』ペストの大流行による人口減少」が関係しているのでは?と言われています

 

14世紀、ヨーロッパでペストという病気が大流行したことがあります。

2年ほど前まで世界的に流行を見せていたコロナウイルスが可愛く見えるほどの被害が出てしまい、

あるデータでは「ヨーロッパ地方の全人口の3分の1(!?)」がペストによって命を落としたとも言われます。

そんな壊滅的な大流行により英語の高等教育を受けた層が一気に減少し、

庶民の訛りが混じった発音が主流になった、というわけです。

 

これに加えて印刷の技術が発展する中で、

「地方によっていちいちスペルを変えるのもめんどくさいから共通のスペルを作ろう!」

ということでスペルの統一が進んでいきました。

なのでほぼ同じ時代の中で、

「発音はどんどん変化するのにスペルは固定されていく」

という事が起ってしまったのです。

それ以外にもいろいろと理由はあるのですが、長すぎるので割愛します…。

 

一重に英語の歴史が長すぎるから起こった悲劇、というような形なので、こればっかりはどうしようもないのかもしれませんね。

一応、一部の人々の中では「スペルと発音のずれを直せ!」という改革を呼びかける動きがるようです。

実現するかはわかりませんが…。

 

「言語は生き物」という言葉があるように、英語も日本語もその他の言語も今なお変化している真っ最中。

どのように変化をしているのか、目を向けてみるのもいいかもしれませんね。

 

それでは今回はこの辺で!

第4回もお楽しみに!

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