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【豊中第3ゼミ】第3ゼミ 英語小話【第一回】 2024年4月19日

こんにちは!豊中第3ゼミナールの松濱です!

新学期が始まり、各学年新しい勉強内容に四苦八苦している真最中だと思います。

特に中学1年生は算数が数学に変わり、英語の内容もより本格的なものに…と大苦戦必至です。

 

中でも英語は「全く違う文化のものを1から学んでいく」ということで精神的なハードルがかなり高くなっています。

異文化のものを単なる学問として学んでいくのはとてもしんどいことなので、このハードルを少しでも低く出来るよう、このコーナーでは英語についての豆知識や日本語との違いをご紹介できればと思います!

 

記念すべき第一回で扱うのは「人称代名詞の数」です!

 

中1の2学期で習う「三人称単数現在形のS」にも関わってくるこの「人称代名詞」。

聞きなれない言葉だと思いますが、大雑把に言えば「あれ」や「コレ」、「私」などの「人や物を表す言葉」だと思ってもらえば大丈夫です。

この人称代名詞のなかでも、今回は会話の中で「話し手」を示す「一人称」と「聞き手」を表す「二人称」についてお話します。

 

日本語は1人称だけでも軽く調べただけで50種類以上、常用ではないものまでいれると一体幾つになるのやら…となるほど大量にあります。二人称も同様に、とてもここに書ききれる量ではありません。

 

この「日本語は一人称・二人称が多い!」というのは海外の方が日本語を学ぶ際に大きな壁となっているようですね。

 

それもそのはず、たとえば英語に存在する一人称は基本的には「I」と「We」の2種類。二人称は「You」のしかありません。

どんな厳めしいおじいちゃんでも、言葉を話せるようになったばかりの子どもでも、漫画に出てくるような極悪のヴィランでも、基本的に自分を示す時には「I」を使い、相手を示す時には「You」を使っています。  

 

そんな文化の方にとって、性別はまだしも性格や立場、職業などでも一人称が変わるというのはとても不思議で慣れないことなのだろうなと思います。

 

この日本語と英語の性質の違いを示す例として面白い画像がありました。

 

それが少し見づらいですがこの画像。                         

 

2016年に公開された映画「君の名は」の中で主人公とヒロインの中身が入れ替わってしまい、日常生活で様々なトラブルが…!というシーンの中で

男の子の主人公の体にヒロインの精神が入ってしまい、普段使っている一人称が分からず困惑されながらも探っていく…というシーンなのですが、

「I(Watashi)」「I(Watakushi)」 「I(Boku)」「I(Ore)」と英語の一人称である「I」に一回一回別の注釈が入る、という翻訳者の苦労が伝わってくるかなり強引な字幕がついています。

 

この一人称1つで話し手の性格・年齢・性別ありとあらゆる要素を表せる、というのは日本語の性質の中でもかなり面白いものですよね。

「儂」という言い方をしていれば、誰もがお年寄りを想像すると思いますし、仮に子供や若い人が使っていてもそれそれでギャップや神秘性を感じさせるものになる本当に便利な要素だと思います。一つのゲームを見てもその一人称は千差万別、そしてどんな一人称を使っているかでどんなキャラクターなのかだいだいの予想がついてしまう、というのは本当にすごいことだと思います。

 

当然英語も一人称ではなく言葉遣いを大昔に使われなくなった表現にすることでとても古い時代から生きている存在だということを表現したりしているので英語が無味乾燥なものかと言われるとそんなことはありませんが、言葉一つで表せる手軽さは日本語の魅力ですよね。

 

ここで皆さんに思って欲しい事が一つあります。

 

そんな大量の一人称を日々使い分け、そして読み分けている皆さんが英語をできないわけはない、ということです!

 

頭の良さが原因で英語を理解出来ないなら日本語だって理解出来ないはずです。

皆さんと英語の間にあるのは言語・文化としての壁と「難しいんだろうな…、勉強しんどいな…」という精神の壁のみ。

それは決して乗り越えられないものではありません。

 

とっても難しい日本語を日常で使いこなしているということは、英語だって出来るようになるはず!と自信を持ってこれからの英語学習に取り組んでいただければと思います!

 

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                                                塾長 松濱 真也

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