何より大切なのは睡眠時間の確保
こんにちは!
今日は「何より大切なのは睡眠時間の確保」というテーマで、ちょっと肩の力を抜きつつお話ししてみたいと思います。
中学5年生から中学3年生までのお子さんをお持ちの保護者の皆さん、きっと「勉強、部活、塾…全部大事だけど、どうやってバランスを取ったらいいんだろう?」と、日々悩まれているかもしれません。
特に中学3年生ともなれば、受験に向けて「少しでも多く勉強させなきゃ」と、夜遅くまで机に向かう我が子をついつい応援したくなるものです。
「夜更かししてでも頑張る姿は偉い」と感じてしまう親心、分かります。
ですが、ここでひとつ新しい視点を持ってみてほしいんです。
本当に「睡眠時間を削ってまで」勉強するのは、受験や成績アップのために効果的なんでしょうか?
実はこれ、世間でもよくある“根性論”ですが、どうやら科学的には違うみたいなんです。
よく「成功した人は睡眠時間が短い」という話、聞いたことはありませんか?
でも、これをものすごくざっくり言うと「一部の特別な人がたまたまそうだった」くらいのものです。
実際には、ほとんどの子どもにとって「十分な睡眠」は学習効果を最大限に高めるための“絶対条件”なんです。
「寝る間を惜しんで勉強すれば成果が出る」というイメージ、意外と根拠が薄いんですね。
そもそも、睡眠中に脳は「情報の整理」をしています。
今日覚えたことをちゃんと定着させたり、苦手な問題の解き方を頭の中で復習したり。
この作業、睡眠が足りないとまったく進まないんです。
例えば、徹夜明けのテストで「頭が真っ白になった」という経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
あれ、実は脳の“整理タイム”が不足してしまったせいなんです。
もちろん「たまには夜遅くまで頑張る日があってもいい」と思います。
でも、毎日続けるのはかなりリスクが高いです。
私自身も学生時代、テスト前日に「詰め込み作戦」をやってみて、翌日の集中力がゼロになったことが何度もあります。
「もう少し寝ておけばよかったな…」と後悔した人、けっこう多いんじゃないでしょうか。
とはいえ、「周りの子は夜遅くまで勉強しているらしい」と聞くと、親としてはやっぱり不安になってしまいますよね。
「ウチの子だけ早く寝かせて大丈夫?」と心配になる気持ちも、よく分かります。
でも、体や心の健康があってこその勉強です。
ショートスリーパー(短時間睡眠でも平気な人)はごく一部の例外です。
多くの子どもは、最低でも6〜8時間の睡眠が必要と言われています。
ここで一つ事例を挙げてみます。
ある塾の生徒で、入試直前に睡眠時間をしっかり確保したグループと、毎日4時間睡眠で勉強を続けたグループを比較したところ、しっかり寝ていたグループの方が成績の伸びが大きかった、という調査結果もあります。
つまり、「長く勉強する」より「効率よく覚える」ことのほうが、ずっと大事なんです。
「それでも、やることが多くて睡眠時間が削られてしまう…」というご家庭も、現実には多いと思います。
ここは完璧を目指さなくても大丈夫です。
大切なのは、「今日は遅くなっちゃったから、明日は早めに寝よう」と調整する柔軟さだったり、「夜のうちに詰め込むより、朝少し早く起きて復習してみよう」という工夫だったりします。
というわけで、「頑張るためには睡眠時間を削るしかない」という常識は、少しだけ疑ってみてください。
むしろ、しっかり眠ることが、一番の近道だったりします。
お子さんが毎日元気に笑って過ごせることが、実は一番の学力アップ法かもしれません。
無理せず、ほどよく、ちょっとユーモアも交えつつ。
「寝る子は育つ」は、現代の受験にもちゃんと当てはまります。
今日もぜひ、お子さんと「ぐっすり作戦」、実践してみてくださいね!