年内入試の時代の終わり?変わりゆく大学入試とその対策
大学入試の変化と「推薦入試」主流化の背景
近年、大学入試の方法が大きく変わり、一般的に「年内入試」と呼ばれる、年明けまでの一斉入試が過去のものとなりつつあります。
多くの大学が一般入試に加えて推薦入試を採用しており、特に早期から学びたい学生にとって魅力的な選択肢です。
この背景には、大学が多様な学生を受け入れることを重視していることがあり、学生一人ひとりの資質や個性を重視する入試形態が増えています。また、少子化に伴い大学間の競争が激化しているため、積極的に推薦入試を活用することで志願者数を確保する意図もあります。
推薦入試のメリットとデメリット
推薦入試は、受験生にとってメリットが多い一方で、デメリットも理解しておくことが重要です。
推薦入試のメリットには、一般入試のように一斉に多くの試験を受ける負担が減ること、早い段階で進路が決まることで心の余裕が生まれることが挙げられます。
一方、推薦入試では成績や実績に応じた推薦枠が設けられており、受験生の内申点や活動歴が大きく影響するため、準備が必要です。
また、推薦入試での合格が確定すると他の大学を受験する機会が制限されるため、最終的な進路選択には慎重さが求められます。
この点については、近年の東洋大学が首都圏で大きなインパクトを与えました。別の機会で解説をしてみたいと思います。
新しい大学入試制度に向けた学習計画の立て方
推薦入試が主流となった今、入試のための準備、戦略立ては早期から始めることが大切です。
高校1年生からの内申点や課外活動が評価されることが多いため、計画的に成績を維持し、興味ある活動に積極的に参加することが将来の選択肢を広げる鍵となります。
また、志望大学がどのような推薦入試を採用しているのかを早めに確認し、それに合わせて準備を進めることが重要です。
特に近年では、毎年のように制度変化や、活用できる試験や検定に変化(増減)があります。
学校の先生や塾のアドバイザーといった存在と相談しながら、自分の興味や適性・関心事項として何があるのか?を考え、導き出しておきましょう。そのことで、出願時に必要となる志望理由書作成に多いに役立てることができます。
自分に合った進路を見つけ、正確には、導きだし、目標に向かって努力を続けることが、より良い大学入試の結果につながるでしょう。