成績が上がらない英語長文の間違った勉強法5選
英語長文の間違った勉強法5選
1,和訳暗記中心の勉強法
大学受験生の多くが英語長文の勉強法として和訳暗記に依存してしまいます。しかし、和訳を覚えることに終始すると、文法や英文解釈の重要なポイントを無視してしまいがちです。和訳に頼るだけでは英語の本質的な理解に欠けるため、成績の向上に限界があります。和訳はあくまで補助的なツールとして使用し、英文そのものを理解することが重要です。
具体的には、その背後にある文法構造を理解することが大切です。例えば、「that節」が名詞節として使われる場合や、関係代名詞が主語として機能する場合などを理解することなどです。また、和訳をする際には文全体の流れや意味を意識することが重要です。最終的には英文そのものを理解し、読解力を向上させることが大切です。
2,多読・音読の誤解
次に、多読や音読だけで英語力が向上するというのは誤解だということです。確かに量をこなすことは大切ですが、無意識に音読するだけでは伸びません。正しい文法や語彙の理解をしていない状態での多読はただの作業になってしまいます。そのため、音読を行う時には文章構造や文法の確認をしっかりとしながら行うことが大切です。また、音読した後に内容を要約する練習をすることも重要です。文章への理解が深まるだけでなく、まとめる力を身に付けることができます。
多読や音読を行う際には、まず基礎的な文法や語彙の知識をしっかり身につけることが必要です。その上で、多読を行う際には、異なるジャンルやトピックの文章を読むことにより、長文の中で出てくる幅広い語彙や表現を学ぶことができます。また、音読をする際には単に読むだけでなく、発音やイントネーションにも注意を払うことで、リスニング力やスピーキング力の向上にも繋がります。
3,SVOC構文の目的化
SVOC構文の振り分けが目的化してしまう勉強法も問題として挙げられます。構文を理解することは大切ですが、それ自体が目的になってしまうと、文全体の意味を把握できなくなってしまいます。構文を振り分けることはあくまで手段であり、この構文を用いることで文章理解をすることが重要です。そのためには、各文の構文を確認した後に全体の内容を再度確認し、文と文の関係性を理解する練習をすることをおすすめします。具体的な対策としては、構文の振り分けを行う際には、文全体の意味を頭の中でイメージし、その文が他の文とどのように関連しているかを意識することです。
また、SVOCを付けることは手段のため、すばやく理解に進めることができるように、文法を学ぶ段階で振り分けに慣れておき、SVOCを振ることに悩む時間を無くしましょう。文法の知識を実際の長文読解に応用することが重要です。
4,文と文の繋がりを意識しない
次に、文と文の論理的な繋がりを意識しない勉強法です。各文を個別に理解するだけでは、長文全体の構造や流れを把握することができません。一つの文を理解した後に、その文が次の文とどのように繋がっているのかを意識することが必要です。これは皆さんが現代文の文章を読むときに当たり前のようにやっていることです。これを、英語の文章でも実践していく必要があります。文と文の繋がりや因果関係を意識しながら読むことで、文章全体の意味を理解する力が身につきます。
この力を身に付けるために、段落ごとの要旨をまとめ、どのように関連しているかを考える練習をすることがおすすめです。具体的には、原因と結果、問題と解決策、意見と証拠など、文章の中でどのような関係があるのかを意識することです。また、段落ごとの要旨をまとめる際には、その段落が全体の中でどのような位置づけにあるのかを考えることが大切です。これにより、文章全体の構造を把握しやすくなります。
5,反復練習の不足
最後に、反復練習の不足です。一度解いた長文を再度復習しないと、学んだことが定着しません。復習を怠ると、理解したはずの文法や語彙もすぐに忘れてしまいます。学んだことを定着させるために、解いた問題を1週間後に再度見直し、内容を再確認することなどが大切です。見直すまでの期間は必ずしも1週間ではなく、皆さんのペースによりますが、最低でも3回は練習することがコツです。復習の回数を重ねるにつれて、復習にかける時間をより短くしていき、その中で高い質の復習ができるようにして行きましょう!
これらの間違った勉強法を避け、正しい学習計画を立てることで、大学受験英語の実力向上につながります。また、正しい方法での勉強は時間と労力の節約にも繋がるのでぜひ参考にしてみてください!