【高槻第3ゼミ】昔の人たちって面白い① 2024年6月26日
高槻市の個別指導塾『高槻第3中学校専門』の高槻第3ゼミナールの播磨です。
歴史って覚えるの大変ですね。人の名前と地名と年号と……。
歴史はエピソードで覚えるのが一番いいんですね。
小説とか映画、アニメや漫画って、登場人物の名前やどんな人かを一瞬で思い出せるでしょう?
例えば、呪術廻戦の五条悟の顔を思い浮かべてください。
大体の人は思い浮かんだでしょう?どんな能力を持っていたかとか、どんな学校に所属していたか、なんていうのも芋づるで出てきますね。
エピソードは人から生まれます。
歴史上の偉人の面白いエピソードを覚えれば、歴史を覚えるのもはかどるかも!?
ということで
今回はソクラテスについてのお話をします。
ソクラテスって聞いたことありますか?
有名な哲学者であり、割と嫌われて最終的には死刑になった有名人ですね。
割と嫌われた一方で尊敬されるべき人間であるのには間違いないのですが……
偉大な功績を残すには、割と嫌われる必要もあるのかもしれません。
ソクラテスはどんな人だったのでしょうか。
ソクラテスの話をするとき、彼は自分語りをしないという、割と嫌われていた割には、現代では好かれる方向にある行動をしています。
自分のことについて、文章で記録を残さなかったのです。
そんな彼のことを書籍にしてくれた人々、クセノフォンとプラトンは彼のことをこう語りました。
彼を慕う人々を益した(=賢くした)と言われています。
言ってしまえば先生のように扱われていたソクラテスですが、なぜ死刑になったのかですが。
ソクラテスは問答法で真実(=答え)を突き詰めていました。
問答法を簡単に言うと、例えば
播磨「私は賢い」
ソクラテス「あなたより賢い人を知っている。○○と××だが、なぜあなたは自分が賢いと思うのか」
播磨「テストの点数が五教科合計450点を超えていたからだ」
ソクラテス「450点を超えたら賢いと言えるのか、満点をとって初めて賢いと言えるのではないか」
播磨「450点を超えただけでも、十分賢いのではないか」
ソクラテス「では、仮にそうだとして賢いとは何か」
播磨「勉強ができることだ」
ソクラテス「勉強ができれば賢いのか、生き方がうまい意味での賢い生き方をする人もいれば、動物でも賢いと表現できるが、それは勉強ができるからか」
・
・
・
めんどくせ~~~~~~~~
と、当時アゴラ(広場)にいた人たちは思っていたことでしょう。
街中で急にゴツイ(ソクラテスはプラトン同様鍛えてもいたそうです)おじさんが話しかけてきて、「賢さとは何か」みたいな話を吹っ掛けられて足止めを食らってみてください
めんどくさすぎます。
ですが、この問答法というのは、現代でも十分機能し得るものですし、勉強においては大事なことだとも言えます。
ただ数学の問題を解いていても面白い……と思える人は向いているかもしれませんが、そうでない人もいます。
皆さんも一度は思ったことがあるでしょうし、なんなら先生に聞いたことがるのではないでしょうか?
「なんで勉強をしなくてはならないのか?」
これって、自分の中で問答法を使ってこうなった可能性が高いんです。
というのも
勉強がめんどくさい→なぜめんどくさいのか→宿題とかがダルい→なぜめんどくさいのか→やらないと怒られるから→なぜ怒られるのか→勉強しなくちゃならないから
↓
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> なんで勉強しなくてはならないのか <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
皆さんも知らず知らずのうちに偉大なる哲学者ソクラテスのように、哲学をしていたわけですね。
それはそうと、この問答法はソクラテスやその周辺の人にとっては大変勉強になったことでしょうが、まあ嫌われる原因にもなりました。
そんなこんなで死刑になったソクラテスはドクニンジンの杯を仰いで死んだそうです。
余談ですがプラトンは今でいうレスリングみたいなことをしてて、筋肉ムキムキのムチムチだったそうです。
加えて、個人的に好きなソクラテスエピソードなんですが、クセノフォン『饗宴』にて、宴会に遅れてきたソクラテスが放った一言が「恋愛について考えていたら遅れました」なのが印象深いです。
こういう感じで、エピソード付きで人物紹介されると出てきた言葉もついでに覚えられたんではないでしょうか?
問答法とか、クセノフォンとかプラトンとか。
以上のように、当塾では、ただ教えるだけでなくそれに関連したエピソードや、惹かれるような話を用いて楽しく授業を行っております。
更新日が水曜日に変わります。